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7話 彼女達に混ざろうと思います

美乃です。昨日は大変でした。

入学式に遅刻したり、能力を持っていることがバレてしまったり、

能力を取り返しに来た女神様に出会ったりしました。


でも、能力者の友達なんて今までいなかったからちょっと新鮮。

コユクミンも好評っぽいしね!!今までダメだったのは、魔力がない人だったからみたい。


あのあと配布物を受け取り、みんなで指定の学生寮へ向かいました。

風呂場は共通、トイレも共通。部屋は12部屋あって、ひとつは私。

あとは私以外の7人の先輩と、1人の同級生。

部屋割りと、掃除当番は交代制、料理はくるみ先輩が全部やってくれるそうだ。買出しなどはみんなでやることになっている。みんなでNINE(SNSアプリ)交換して、グループも作成、みんなに共有することはここに書き込むことに。


以上、回想終わり!


みんなで朝食を食べ、そのあとみんなで学校に向かう。

といっても学生寮なのでそこまではなれておらず、徒歩5分でつく。

昨日冗談のつもりで「寝坊しても大丈夫だね!!」といったところ先輩にこってり絞られました。


まあ、里花さんが毎日起こしに来てくれるそうなので寝坊することはないのだ。


Fクラスの教室は校舎の一番上の階、かつ一番奥にあるため地味に足が疲れる。

ゲーム好きで運動嫌いな私にとって、苦行だった。


「大丈夫だよ美乃ちゃん。私も最初、そうなったから……」

前の方を歩く桃音先輩が若干遠い目をしていた。

歩きながら気になった事を聞いてみる。


「先輩もゲーマーなんですか?ただの運動嫌い?」


「ふっふー。私はプロゲーマー。その名は『ももねるねるね』!」


「「え!?」」


安直だ!!てかなんでみくも先輩まで驚いているんだろ?

「貴女だったのね!私の記録をことごとく打ち破りやがったのは!」


先輩、口悪いですよ先輩。

どうもみくも先輩もそこそこゲームやってるらしい。


「あー、やっぱり?『みくもん』ってみくもちゃんだったか~…抜かしちゃった☆」


ビキビキ。そんな音が聞こえた気がした。

先輩、顔超怖いですよ!先輩!


「この前のはぜんっぜん全力じゃないんだからね!調子乗らないでよね!」


そう言って歩くペースを上げたみくも先輩。ちょっとついてくのが大変だが、頑張ってついていく。どうもみくも先輩は負けず嫌いな様子。


対する桃音先輩はというと……

「全力じゃなかったwとかw言い訳は以上ですか~?」


煽っていた。無関係な私もちょっとイラっと来てしまった。

そして予想通り、ヒートアップした。

「ぐぎぎぎぎg…フン!絶対見返してやるんだから!」


「ふっふ~ん、いつでもかかってきんしゃ~い」


いちいち煽る桃音先輩。誰も止めないということは、まあこれも日常的なもの…なのかな?


やいのやいのと騒いでるうちに教室へついた。

扉を開けて教室に入ると、すでに一人席に着いていた。昨日いなかった人だ。

その目はとても綺麗な紫色で、髪はかなり長いサイドテールに黒い蝶の髪留め。

その人は…!


「小夜ちゃん!!覚えてる?私、美乃!!10年前の!」

声をかけるとゆっくりとこちらを向いた。


「ああ、覚えてるよ。久しぶり、美乃。相変わらず元気そうで何よりだ」


どことなく疲れていると言うか、眠そうな雰囲気をまとっている小夜ちゃん。

コユクミンを授けよう!!

手渡すと、確認もせずにそのまま飲み干した。おお……。

「ん……これは……魔力?これは、美乃が作ったのか?」


「うん!小夜ちゃんも能力を持ってるって聞いたから、飲めるだろうと思って」


ビンを見つめながら不思議そうに聞いてきたので答えた。


「なるほど。やっぱり美乃も能力を手に入れていたか。あの日の流星が原因だと私は考えていて、うすうすそうじゃないかと思っていたよ」


私は昨日の事をかいつまんで話して上げる事に…しようとしたが口が下手なため、

代わりにみくも先輩に頼んで説明をしてもらった。どうやら合点がいったらしい。


そしてしばらくしてHRが始まる。

開口一番先生は言った。

「突然だが、編入生を2人紹介する!!入ってきてくれ!」


扉がゆっくりスライドして、入ってきたのは金髪のちびっ子。

たぶんちびっ子と呼んだら怒るんだろうなー。


「初めまして、エル・F・リーテンです。よろしくお願いします」


そして次に入ってきたのは――


「初めまして。越神奏女(えがみかなめ)です。よろしくね」


どうみても、女神様だった。

なぜ、先生にも見えているのか?なぜ偽名なのか?そして、なぜ私達と同じ制服を着ているのか。


ぼんやりしてしまい聞き逃していたが、HRは終わったようだった。


「あなた方を監視するため、人に変身して入学する事にしました☆よろしくね!」


な、な、な、……


「「「「「「何だそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」


小夜ちゃんとくるみちゃんと舞ちゃん以外のみんなで声が揃った瞬間だった。


私の高校生活は、どうやらちょっと不思議な日々になりそうです。


これで、一章終わりです!!いかがだったでしょうか?

これからは個人個人のエピソードとかを折り混ぜて、

この子達「オーバーラップズ」の日常を描いていきたいと思います!

ちなみにこの子達の見た目は僕のTwitterのヘッダーをご覧ください!


【Twitter】

https://twitter.com/mikage255


デフォルメですが描いてあります)

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