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不思議な日常

むかしみていた夢の夢

作者: ソラヒト

夢をみていた夢をみたことがありますが、覚めたとき奇妙な気分になります。


きめられたように朝がきた

うかびあがって目をあけた

いつか分からなくなっていた

ぼくはほんとうにぼくなのか


海から浜辺へよせられた

瓶の中からでたような

色あせた色はあせたまま

むかしみていた夢の夢


よく知っていると感じてた

不思議なくらいうなずけた

知らないはずの光景が

あるはずのない思い出が


はっきりみえた気がしてた

目をあけたとき消えていた

ちいさいぼくが泣いていた

むかしみていた夢の夢


きしんだ窓を開けていた

あたたかな手を知っていた

泣きそうなぼくがそこにいた

なつかしい手をにぎっていた


はじめてじゃない 知っていた

道順さえも わかってた

だれかがぼくに手を振った

むかしみていた夢の夢


夢のなかぼくはほっとした

むかしは気づくはずもない

「だれか」はきみになっていた

そうっとドアを開いてた


古い机の抽斗ひきだし

しまい忘れていたような

色あせた色はあせたまま

むかしみていた夢の夢


そうっとドアを閉じていた

むかしみていた夢の夢


夢をみていた夢の夢


16/12/1 Thu. ~ 16/12/28 Wed.

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