表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼と彼らと私のおはなし  作者: たいやき
5/18

私と授業中

昼休みが終わり、授業が再開した。

私の好きな教科の授業だったが、まったく集中できなかった。

睡魔が襲ってきたワケではない。

体調が優れなかったワケでもない。

先程ほのかに言われたことが原因だった。


『両想いかもよ?』


彼女のこの言葉が頭の中をぐるぐる回って離れない。


(両想いかぁ・・・)


もしそうだったら・・・。

なんてか考えてしまう。

そして、妄想の中であっという間に私の告白が成功してしまう。

祐兎くんも私も頬を赤らめて、俯きがちに笑いあう姿が容易に想像できた。


でも、本当にそんなこと・・・。


(・・・ないないっ!

 あるワケないじゃない!!)


1人、心の中でツッコミを入れる。

ふと黒板に目をやると、もう最初に書かれた板書が消されるところだった。


(ああっ)


私の心の叫びも虚しく、「じゃ、次ねー」という先生の一言であっけなく消されてしまった。

好きな教科ではあるが、決して得意な教科ではない日本史。

板書を書き写さないという行為は、後のテストで自分の首を絞めることになる。

教科書だけではどうもわからない点が多すぎるのだ。


(もういいや・・・)


私は今回の授業内容の範囲を捨てることを決意した。

そして再び空想の世界へと足を踏み入れた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ