三色音色 中二病編
「フッフッフッ…今日もアストロフェギャの美しい事よ…」
……しばしの沈黙、友人二人は顔を見合わせ
「ああ…今日は火曜日か…」
「先週はお休みだったから、なんだか久しぶりだねぇ」
一人はカバンの中をごそごそしながら…
もう一人は授業に備えて教科書の束をトントンしながら…
どちらも会話を続けようという気は全然なかった…
「フッフッフッ…今日もアストロフェギャの…」
「うるせぇ!2回も言うんじゃねぇっ!!」
我にやっと向けられた友人の言葉は「怒声」だった
「ってかアストロフェギャってたしか星明りって意味だよな~?かっこいい言葉覚えたからって
使い時間違えてんじゃねぇよ~…」
「ムっ?間違えてなぞおらぬぞ、貴様には見えぬか?あの美しいアストロ…」
「見えねぇよっ!あとアストロフェギャ連呼しすぎだろっ!
今日のお前のセリフ全部アストロフェギャ入ってんぞ!」
背は小さく目つきも悪く口も悪い…人は皆良い所があると言うが、この男の長所を探すのはホネがいりそうだ…
「二人とも~、そろそろ席に着かないと先生が来ちゃうフェギャよぅ」
それにくらべてこちらの男は良いところしか見当たらん、見た目は少女と見まごうほどの可愛さで
女であれば嫁に欲しいところであるが…
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり周りが席に着いていく、二人に相談があったのだが…
昼休みに話すとするか…
「グラシャちゃんが元気ない?」
「そうなのだ…」
昼休み 三人の机を合わせ弁当を食べている
「グラシャってたしかお前のとこの猫だよな?」
「うむ、そうだ…エサもあまり食べていなくてな…」
ぐったりしているグラシャを想像すると、自分まで食欲がなくなっていく…
「ま、まぁそう落ち込むなって…たぶんほら、熱くてゴロゴロしてるだけだって…」
だと、いいんだがなぁ
「心配だなぁ、お見舞い行ったほうがいいかなぁ…?」
「あれ?今日お前オフだっけ?なら俺も行くよ、猫の見舞いって何持ってったらいいんだ?」
「くっ、どうやら我は良い仲間を持ったようだな…お主らにウォーターリーパーの幸あれ…」
「もっといい感じの伝説の生き物の幸福わけてもらえんかな…」
何を言う…沼地の主だぞ…
「いま、我が帰ったぞ…」
玄関を開けカバンを下ろす、いつもならここで…
「にゃ~う」
「っ?!グラシャ!?」
すっかり元気になっているグラシャが足に擦り寄ってきた
「おう…もう具合はいいのか…」
「ふにゃぁ?」
グラシャの顎をなでてやると気持ち良さそうに喉を鳴らす
しばらくそうしていると、外から賑やかな声が聞こえてくる
「なぁその赤いのなによ…」
「猫ってなにが好きかわかんなくて、とりあえず辛い物を詰めてみたんだ☆」
「そりゃ、お前の好きな物だろ…」
「んもう、そっちこそなんなのさぁ?」
「なにって猫雑誌だよイケにゃん(♂)ばっかり載ってるやつ厳選したからきっと喜ぶぞ」
「えっと…グラシャも♂じゃなかったっけ…?」
「?何も問題はないじゃないか」
やれやれと思わずため息を吐いてしまう、我の周りにはまともなやつは居らぬのか…
ピンポーン
我なんてこいつらと比べると普通だな…
かなり眠い状況で書いてしまったので
自分でも何書いたかわかりませんわw
あとで読み直してうわーーってなろw






