そこはかとなくピンク
会話文オンリー。そして色々とすみません。
「あら緊張しているの? 普段は豪胆なくせに、怖いの?」
「怖くなんか、ない」
「そう? でもほら」
「なっでるな」
「敏感ね。でもまだまだか。もっと膨らんでくれないと……縛るわよ」
「ああ、まだよ。ガチガチになるのは後でいいの。今はまだ力を抜いて、楽にして。ふふ、そんなに見つめられたらやりにくいわね」
「よく言う……。楽しんでいるくせに」
「だって、ほら、いつもは偉そうなのに今は、ねえ……その落差が可愛いわ」
「可愛いなどと言われても嬉しくない」
「そう? こんなに敏感なのに」
「だからっ、そんな風に、触れるなと」
「ねえ。どんな気分? 縛られて途端になんて」
「知、るか」
「若いっていいわね。ほら、すぐに大きく硬くなって。ふふ、この手触りなんか」
「う、ぁ。は、やく、しろ」
「焦らないの。深呼吸でもしたら? そう、落ち着いて、他のことに気をそらさないと」
「じんじんしてきた? ふふっ、もうこんなにして」
「くっ」
「いやあねえ、ちょっと濡れた感触だからって、急に動かないで」
「いいから、さっさとしろ」
「こらえ性がないんだから、もう少し楽しませて。いい? 主導権は私にあるのよ」
「覚えてろ、あとで、泣かせてやる」
「楽しみにしているわ。でも私の方が先に泣かせてしまいそう」
「悪……趣味が」
「うっ」
「まだ先っぽだけなのに……」
「は、やくしろ」
「焦らないでって言っているでしょ。こんな機会は滅多にないんだから、楽しませて? ほうら、入ったでしょ」
「は、あ」
「あら、もうこんなに」
「知るか」
「ふふ、いっぱい出たわね」
「お疲れ様。採血、終わりましたよ」
「なあ、なんだってあんな言い方」
「興奮しない?」
「お前は……」