第一話:売れる本の書き方じゃないんです
「文章を書いて、提出すればいいのかな?」
本気で、そう思っていました。
子育てで仕事を辞めて、
そのあと自分も病気で手術して、
「外で働くのはちょっと無理だな」と思っていた時期。
在宅でできることを探していて、
たまたま見つけたのが
アマゾンのkindleでした。
Kindle出版。
なんか、本を出せるらしい。
最近、ブログで少しだけ文章を書き始めていて、
「いいね」が1個とか2個とかつくようになって、
――あれ? もしかして、いけるんじゃない?
なんて、ちょっとだけ思ってしまったのもある。
今思えば、完全にドーパミンにやられていました。
実際にやってみた結果はどうだったかというと。
本文の内容どころじゃありませんでした。
パソコンは苦手。
英語はもっと苦手。
なのに、全部そこを通らないといけない。
何かをやろうとするたびに止まり、
調べて、やって、また止まって、
気がつけば、前に進んでいるのかすら分からない。
正直、途中で何度も思いました。
――これ、無理じゃない?
ダウンロードでつまずき、
設定でつまずき、
銀行口座でつまずき、
住所の英語表記でつまずき、
謎の専用ソフトでつまずき、
日本語にしたらバグってまたつまずき、
タイトルや表紙や価格でもつまずきまくって、
最終的に――
体感としては、全身アザだらけになりながら、
なんとか一冊、本を出版した。
こんなにできない奴いるか?っていうくらいひどかったです。
これは、そんな
「Kindle出版をなめていた専業主婦が、地獄を見た記録」です。
文章力はこんなレベルの奴が書いたエッセイです。




