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17話 カリンルカ王国の危機&驚愕の一報

ーーーーーー

深刻な飢饉に見舞われているカリンルカ王国に

新たな危機が迫っていた。


なんと近隣の国々が結託して、

カリンルカ王国に攻め込もうとしていたのだ。


カリンルカ王国は5つの国と接しているが、

同盟国であるアンバル王国以外の4つの国が手を組んだのだ。


ただでさえ民が飢えている状況で

大軍が攻めてきたら抵抗のしようがない。


そう悟ったカリンルカ王太后のステラは

幼きカリンルカ国王のレオンを連れ、

密かにアンバル王国へと脱出した。


それからカリンルカ王国は4つの国に同時に攻められ、

あっという間に占領された。




その後カリンルカ王国の領土は

攻め込んだ4つの国に分割して吸収される事になった。


王太后であったステラと国王であったレオンは

アンバル王国に亡命し、命だけは助かった。

しかし、もう何もできないだろう。


こうして約200年の歴史を持つカリンルカ王国は

あっさりと滅亡したのであった。

ーーーーーー




娘が2歳になった私は家族で幸せに過ごしていた。

そんな私にとんでもない知らせが飛び込んできた。


それは祖国であるカリンルカ王国が

近隣の国々に攻め込まれ、滅びたという知らせだった。


その知らせを聞いた私は驚愕した。

でも母であるカリンルカ王太后と

弟であるカリンルカ国王は助かったという。

それを聞いた私は少し安心した。


それに私には落ち込んではいられない理由があった。

だから今回は落ち込まなかった。


その理由とは第二子の妊娠である。

つい最近になってそれは判明したのだ。


それに私には夫であるウラジーミルと娘であるシャルロット。

そして親切にしてくれるヴァルイリス王国の人達がいる。

だから祖国が滅んでしまっても頑張れる。


私は決意した。

これからもヴァルイリス王国で生きていく事を。

この国を第二の故郷とする事を。

そして二人の我が子と愛する夫を絶対に守り抜くと。


だから泣いてなんていられない。

夫は心配してくれたが、私は平気だった。

家族の為なら頑張れる。

だって私は幸せな家族になれたのだから。

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