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347話 新たなる聖剣

「聖剣は魔族を倒すために神が作ったとされる剣。確かに魔族の上位種である魔神にも効果を発揮するとは思いますが...誰にでも使える剣ではありませんよね?」


「ああ、そうだ。だが、各国に数人くらいは聖剣を使える人間がいる筈だからな」


「心当りはあるのですか?」


「俺が持っている物が3本ある。残り2本なら何とかなるだろう。バーレアスの人間で聖剣を使いこなせそうな者はいるか?」


「レインハルトお兄様はお使いにならないのですか?」


 俺にはこれがあるからな。


 レイが腰のヴェルシークに触れる。


 式の時には外していたが、先程警備隊長のラウゴルから受け取った物だ。


「バーレアスには剣鬼と呼ばれている傭兵がいます。その者なら或いは使えるかも知れません」


「その者にはお前の方から声を掛けてくれ。クロイツとアルクレストの使い手に心当たりがあるのだが、クルディアとフォリアに関しては全くわからんな」


「わかりました。それでレインハルトお兄様は聖剣を探すということですね?」


「ああ。1本に関しては心当たりがあるので、先ずはそこへ行ってみようと思う」


「どうぞご無事で」


「サイファー。グリンノアへの転移魔法を頼む」


「わかりました」

『ゲート』


 2人の姿が消えると再び現れたのはグリンノア近辺の茂みだった。


 グリンノアへ入場し城へと向かう。


 入り口の兵士に話を通しシャーロットの待つ部屋へと向かった。


 部屋の中に入るとシャーロット以外に護衛の兵士、それにシャーロットの隣には見たことのない女性の姿があった。


「レイさん。本日は一体どのようなご用件でしょうか?」


「そちらの女性は?」


 レイの視線は女性に向けられる。


「ああ。彼女の名前はシーダ。ブルムスの後任となる人間です」


「シーダ・バレンタインです。貴方のことはシャーロット様から伺っております」


 シーダの見た目は30代前半くらいに見える。そんな年齢でそれだけの地位を任されるとは、余程のコネがあるか実力があるかのどちらかだろう。


 シーダは真っ白な鎧を着込み、腰にはレイピアを付けている。


「シーダは私がもっとも信頼出来る部下です。お話しを聞かれてしまっても問題はございません」


「そうですか。それではお聞きしたいことがあるのですが、カーマ神殿には1本の聖剣が収められていますね?」


「何故それを? 以前神殿に入った時に聖剣は見ておられないと思うのですが?」


「神殿内で聖剣の力を感じました。魔剣の所有者は聖剣に関して敏感になりますからね」


「そうですか。確かにカーマ神殿には1本の聖剣が収められています」


「カリドスとの決戦に向け、その聖剣の力をお借りしたいのですが?」


「...確かに。聖剣があれば魔神達との戦闘でその力を発揮することが出来るでしょう。わかりました。シーダ」


「はっ!」


 シーダは右腕を胸の前に上げる。


「貴女はレイさん達と共にカーマ神殿に赴き、聖剣クリザールをレイさんにお渡しして下さい」


「かしこまりました」


「レイさん。聖剣クリザールの使い道は貴方にお任せします。貴方が思うようにお使い下さい」


「わかりました。それでは今から向かいたいと思いますが宜しいでしょうか?」


「構いません。シーダも問題ありませんか?」


「はい。問題ありません。カーマ神殿に向かうためには馬車を使用しますか?」


「馬車を使うよりは走って行った方が速いのだが、アンタには厳しいか? サイファーは問題ないよな?」


「はい。私は大丈夫です」


 サイファーが全力で魔法を発動させればレイ並の速度が出るだろう。


「私も問題ありません。シルバリオを使えば足手まといになることはないでしょう」


「だったら直ぐに向かうとしよう」


「レイさん達なら問題はないと思いますが、くれぐれもお気をつけ下さい」


 3人は城の出入り口へと向かう。


 城の入り口へ着いたところでシーダが口を開く。


「レイ殿。シルバリオを連れてくるので暫く待っていてくれ」


 そう言うとシーダは2人の前から姿を消して行く。


 5分程するとシーダが一頭の馬に乗って戻ってくる。


 馬は銀色の美しい毛並みをしている。


「お待たせしました。シルバリオはフォリアで最も速い馬です。あなた方に付いて行くことも出来るでしょう」


「そうか。では行くぞ」


 レイはグリンノアの出入り口に向けて走り出す。


 当然、街には人が居るためかなり速度を抑えている。


「では行きましょう」


 サイファーはレイに続き走り出す。


 身体強化魔法のみを使用して走っているようだ。


 2人に続きシーダもシルバリオを走らせる。


 城を出た3人は直ぐに街の出入り口へと到着した。


「それじゃあここからはスピードを上げて行くぞ」


 街を出たレイが一気に速度を上げる。


 それに続きサイファーが魔法を発動させると、その身体が宙へと浮く。そのまま物凄い速さでレイを追って行く。


「2人とも凄い速度だ。私も負けていられませんね。行くぞ! シルバリオ」


「ヒヒーン!」


 3人は聖剣クリザールを手に入れるため、カーマ神殿へと向かった。


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― 新着の感想 ―
先生! 続編はまだでしょうか? 毎日楽しみにして早3年です、、
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