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黒い雨 ~盗んでしまいたい~

作者: 白夜いくと

この世で私一人

信じるものなく


ゆらゆら

    ゆらゆら


ただ漠然とした不安の中で

あなたの言葉を

盗んでしまいたいと思うの


わかっているわ

それは愚かなこと

でも孤独には勝てない


私はまだ一人のままで

真っ黒な空を見上げている


灰色の雨が降る


ぽつりぽつり

ぽつりぽつり


まだ涙の方が綺麗だと思ったよ

でもそれ以上にあなたたちの世界が輝いて……


せめて信じるものがほしい

きっとそう それは勇気


宙ぶらりんな心は 救いを求めているの?

それさえも今は分からない


現実があざ笑っている

心にできたあざ笑ってる


もしこの空に光が差すというのなら……


アナタッテ ワガママヨネ


モニター越しの私は冷酷に刻む

この世に居場所を求めている

誰か 私を拾ってくれるかな


そんなわけ 無いよね

ごめんね


今はこんな詩しか書けない

この世のすべての文字を盗んでしまいたい

それで私は何を得たいの?


わからないまま

今日も眠りにつくの


ワタシッテ ワガママヨネ


モニター越しの私は冷酷に刻む






おやすみなさい




































































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