難癖ダミー
右手の煙草が
野菜スティックに変わるなら
僕は僕では
無くなるのかもしれない
明るいと言いながら
僕を捨てろと言うのか
悪は不変だから
純粋な悪ほど
皆が望む物だ
欲望のまま自由で
欲望のまま純粋だ
堕落するには
丁度良くて
そこにとどまるなら
居場所は確保される
欲望のまま物を言い
欲望のまま行動する
明日が決まっていないから
明日の事は
明日の気分で考えられる
乱暴なだけが
悪では無いから
物理的攻撃を嫌う
そんな悪も存在する
君は悪になりたいか
上手く立ち回れば
悪は縛られる事は無い
自らの欲望を
振り回したまま
人生を送れる
悪の笑顔は欲望のまま
純粋に現れる
あれを
人によっては
幸せだと言うのだ
正義の椅子は
そこに有って
誰もが笑顔で
座りなさいと言う
座ってみると
いつの間にか
肘掛けと椅子の脚に
鎖で繋がれる
立ち上がれない姿こそ
正義の味方の形
あの椅子の元の形が
本当の正義
だったりするかもしれない
でも
もう作られる事は無い
あの大きな木は
もう作られる事は無いのだ
誰も作る事など
出来ないのだから
何も言えないだろう
多様化している事案は
正義の言葉に
矛盾を走らせている
使えない正義は
あなただから使えない
そうかもしれないのに
人の可能性を取り出しながら
自らの行動に線を引く
まるで
純粋な悪のようだ
そこに
欲望を入れたのは誰だ
正義と欲望は
相反する
両立する事は出来ない
それを分からないから
正義の在り方は
転々と移動して行く
そして
他の正義とぶつかり合う
椅子を動かしながら
正義と正義がチェスをしている
悪が笑っているのは
そういう所だ
観測者も噴き出している
どうしたら良いと思うか
簡単に言えば
そう思う事すらしてはならない
人は
それを思う事が出来ないのだ
正義と悪の
良いとこ取りをして来た人類に
言えた話では無いのだ
僕の右手には
今日も煙草がある
右手の自由を手に入れる為に
もう生きていけないくらいの
労力が必要だった
野菜スティックなんかに
変えたくは無い




