雨
掲載日:2014/12/03
雨の日は憂鬱だ。
たいていの人はそう感じる。
でも私は思わない。
雨の日はバスに乗って登校するのが楽しみだ。
なぜなら彼が来るから。
「おはよう」
今日もやって来た。
いつもは自転車で登校する彼は雨の日はバスに乗る。
少し大きめの傘をさした彼は私の後ろに並んだ。
「おはよう」
このやりとりが私のちょっとした楽しみ。
バス停に来たバスに乗り込み、1番後ろの席に並んで座る。
あまりおしゃべりではない彼は、私が喋らないとあんまり口を開かない。
でもそれでもいい。
ほんのひと時、一緒にいられるだけでよかった。
バスに揺られながら、ぼんやりと空を眺める。
「久しぶりの雨だね」
2人の声が重なった。
彼と顔を見合わせて笑う。
彼も久しぶりに私と会えたこと、嬉しく思ってるなら、私はとても幸せです。




