表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の寝言  作者: おがわかなた
6/53

勇者の寝言 第6夜 「ばなな」

俺の名前は、マトン・スクィーバー。

自由騎士だ。

騎士養成学校を卒業したものの、仕事がなく、勇者と悪霊・怪物退治をする日々を過ごしている。

勇者は過去を教えてくれないのだが、腕っ節は強く、俺がいなくても1人で悪霊を退治してしまう。

こんな勇者と一緒にいると、俺の経験値は上がっていく一方なのだが、1つだけ悩みがあった。


「うーん、マトン」

勇者の寝言は、今日も好調だ。


「違うよ、そこは僕の大事なところ」

おい、俺は、何をお前にしているんだ。

怪しすぎるぞ。


「マトン、違うよ、それは、バナナ」

いったい、俺たちはお前の夢で何をしているんだ。

大事なところだったり、バナナだったり。


「僕とバナナ、どっちが大事なの」

何だ、その選択肢?

比較対象がおかしいぞ。


「ひどい、バナナが大事なんて」

そりゃそうだろ、お前のよりは、バナナの方が大事だぞ。

当たり前だ。


「ひどい、実家に帰らせて、、、むにゅ」

そこまでショックだったのか。

まぁ、いいかどうでも。



朝の光は、俺を優しく包んでくれる。

「マトン、今日は調子よさそうだね」

「そうさ、気にならずに寝れなかったからな」

「よかった、最近、不眠だったから、気になっていたんだよ」

気にしてくれるんだったら、お前の寝言どうにかしてくれ。

でも、寝言はしょうがないよな。

俺は、ため息しかでなかった。


あぁ、早く支給額上げて、別部屋にしないな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ