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勇者の寝言 第45夜 第2部
「マトン、ありがとう」
あれっ、俺はまた勇者に何かをあげたのか。
「マトンのお陰で、ラーメン屋を回転することができたよ」
回転って、変換間違ってないか。
それはさておき、何で勇者はラーメン屋を開店したんだ。
「名物ラーメンばかりだから、期待してね」
名物って、まだ開店したばかりなのに、すでに名物ができているのか?
「無限ラーメン」
何だ、それは?
なにが無限なんだ?
「面が無限であり、減りません」
そんなラーメン、俺は食いたくねぇ。
大食いナデ●コにで食わせておけ!
しかし、おかしい、勇者と俺が同じ立ち位置だ。
そうか、これは夢、夢なんだな、きっと。
あれっ、勇者が近づいてきた。




