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勇者の寝言  作者: おがわかなた
40/53

勇者の寝言 第40話 「ダイビング」

勇者の寝言を聞くのが最近楽しくなってきた。


「危なかったねぇ~」

何が危なかったんだ。

そんな危険な夢なのか?


「もっと早く言ってよ」

悪いな。

夢の中の俺が迷惑かけて。


「酸素ボンベのエアがなくなりそうだったら、

インストラクターの人にもっと早く言ってよ」

夢の中でスキューバダイビングでもしているのか。

エア切れって、最悪だな。


「安全停止ができなかったじゃない」

緊急浮上したのか。

スキル講習以外では滅多にやらないから、うまくできたのかは不安だがな。


「なんだか、息苦しいよ、、、ムニュ」

大丈夫か?

減圧症は大丈夫だったのか?



カーテンから差し込む陽光に攻撃され、俺は目を開くほかなかった。

ゆっくりと立ち上がるが、まだ、その足取りは重い。

スキューバダイビングか、10年以上やっていなから、ウェイトの重さから

調べないと駄目だな。

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