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勇者の寝言  作者: おがわかなた
37/53

勇者の寝言 特別夜 前半

今日の勇者の寝言には違和感を感じた。


「今日の麒麟挑戦杯は、FIFAランク第6位のウルグアイラウンドとの一戦です」

漢字で書くと確かに、麒麟挑戦杯だが、意外と格好いいな。

ウルグアイラウンドは1986年にはじまった貿易交渉のことだぞ、国名じゃない。


「アレルギージャパンの初陣です」

何か、弱そうな名前だな。

すぐに、アレルギー反応を起こして走れなくなっちゃいそうだ。


「郵便局プレー、いやー素晴らしいですね」

なんだ、郵便局プレーって。

新たなプレースタイルか、俺は聞いたことがないぞ。


「あぁ、おしい、プディングシュートはゴールのわずか上」

プディングシュート。

何だ、それは、おいしそうだぞ。


「ここは、日本のチャンス、プリンキック」

連続して、おいしそうだな、よだれが出てきた。

なんだか、プニプニしていそうで、キーパーとりにくそう!

痛風が発症しそうだ。


「本●は、ザックリジャパンではトップ下ですからね」

そんな丼勘定だったのか。

ザックジャパンは。


「ウルグアイのカウンター席に苦しんでいます」

渋谷にありそうな店名だな。


「日本最初のオーナーキック。右のキッカーが課題ですね。ヤッコが呼ばれるかもしれませんが」

ヤッコ?うまそうだな。

酒でも飲みながら観戦しているのか?


「前半、カバ園長の先生ゴールで日本、先生を許しました」

もはや突っ込みどころ満載だな。

そもそも、カバ園長は全国的な知名度ないだろ。


特別夜 後半へ続く、、、

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