勇者の寝言 特別夜 前半
今日の勇者の寝言には違和感を感じた。
「今日の麒麟挑戦杯は、FIFAランク第6位のウルグアイラウンドとの一戦です」
漢字で書くと確かに、麒麟挑戦杯だが、意外と格好いいな。
ウルグアイラウンドは1986年にはじまった貿易交渉のことだぞ、国名じゃない。
「アレルギージャパンの初陣です」
何か、弱そうな名前だな。
すぐに、アレルギー反応を起こして走れなくなっちゃいそうだ。
「郵便局プレー、いやー素晴らしいですね」
なんだ、郵便局プレーって。
新たなプレースタイルか、俺は聞いたことがないぞ。
「あぁ、おしい、プディングシュートはゴールのわずか上」
プディングシュート。
何だ、それは、おいしそうだぞ。
「ここは、日本のチャンス、プリンキック」
連続して、おいしそうだな、よだれが出てきた。
なんだか、プニプニしていそうで、キーパーとりにくそう!
痛風が発症しそうだ。
「本●は、ザックリジャパンではトップ下ですからね」
そんな丼勘定だったのか。
ザックジャパンは。
「ウルグアイのカウンター席に苦しんでいます」
渋谷にありそうな店名だな。
「日本最初のオーナーキック。右のキッカーが課題ですね。ヤッコが呼ばれるかもしれませんが」
ヤッコ?うまそうだな。
酒でも飲みながら観戦しているのか?
「前半、カバ園長の先生ゴールで日本、先生を許しました」
もはや突っ込みどころ満載だな。
そもそも、カバ園長は全国的な知名度ないだろ。
特別夜 後半へ続く、、、




