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勇者の寝言 第27夜 「秋葉原」
俺の名前は、マトン・スクィーバー、勇者の夢が気になる2●歳。
今日の夢は何だろうな?
「お待たせいたしました、この電車は京浜東北線大船行き、快速です」
今日も勇者の寝言が始まった。
「次はあっきっはっばっらっ、総武線各駅停車はお乗換えです。」
いくらなんでも、そんなに『っ』は入らないだろ。
誇張しすぎだ。
「秋葉原は電気街で~す」
そんなメイド風に軽く言うな。
車掌はそんなこと言わないぞ。
しかも、もはや電気街じゃねぇぞ!
「Next Station is A-Ki-Ha-Ba-Ra」
英語で説明が始まったぞ。
本格的な夢だな。
「Akihabara is the Electrical Parade」
おいおい、それは某ねずみの国のイベント名だろ。
夢の中でも夢の世界にいるんだな。
「舞浜には止まりませんのでご注意下さい、、、ムニュ」
そりゃ当たり前だ。
京浜東北線は舞浜を通過すらしないぞ。
京葉線に乗り換えるんだ。
朝日が部屋に入り込み、俺の安眠を邪魔する。
眠い目をこすりながら、立ち上がる。
勇者はまだ寝ていた。
どうすればいいんだ、俺は。
毎日、悩む日々が続くのであった。




