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勇者の寝言 第24夜 「カエル」
俺、マトン・スクィーバーは夜の相方の勇者の寝言が怖かった。
「マトン、ごめんね」
今日も勇者の寝言に悩まされる。
「お待たせ」
何がお待たせ何だ?
気になるぞ。
「やっとできたよ」
何ができたんだ。
気になるなぁ。
「やっとできたよ、カエルのコスプレ衣装」
うわぁ、あのネタか!
いや、カエルはそもそもコスプレというのか?
着ぐるみじゃないのか?
それとも、8頭身のカエルのコスプレなのか?
「似合っているよ、、、ムニュ」
どっちなんだ、コスプレなのか、気ぐるみなのか。
うゎ、どうしよ寝れなくなったぞ。
毎朝、朝日は俺を歓迎してくれる。
今日も、すがすがしい朝だ。
「おい、勇者、起きろ」
「何だよ。マトン? まだ、5時じゃない」
「つべこべ言うな。早く準備しろ」
「待ってよ、マトン~」
今日の俺は、絶好調だぜ。




