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勇者の寝言 第22夜 「棺おけ」
俺は騎士として勇者と悪霊・怪物退治をしている。
この勇者が、とても愉快な奴なのである。
「もう歩けないよ」
今日も勇者の寝言は絶好調だ。
「マトンは歩いていないからいいじゃん」
俺は、お前だけを歩かせているなんて。
ひどい奴だな、夢の中の俺は。
「棺おけ引く身にもなってよ」
うぉ、俺は、死んだのか。
これから、教会にでも行こうというのか?
「重いよ~」
そりゃ、ゲームと違って、生身の人間が入っているからな。
それも、死体は重いからな。
「もういい、、、ムニュ」
おい、諦めるな。
俺を殺したままにするな。
朝日は俺を照らしてくれる。
しかし、今の俺にとってそんなことはどうでもよかった。
「マトン、どうしたの、顔色悪いよ」
「勇者、俺は生きているんだよな?」
「えっ、な、何?」
「生きているんだよな?」
「もちろん、生きているよ」
「ありがとう、生き返らせてくれたんだな!」
あぁ、生きているって素晴らしい、何ていいことなんだ。




