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勇者の寝言 第17夜 「野菜も食べようね」
俺の名前は、マトン・スクィーバー。
勇者と悪霊・怪物退治をしている。
今日も勇者の寝言は健在だ。
「もう食べられないよ」
今日も勇者の寝言が始まる。
「お肉、お肉、、、」
あまり、食べ過ぎるなよ。
ただでさえ、食事量は多いんだ。
「野菜は嫌い」
野菜をもっと食べろ。
お前は糖尿病予備軍なんだから!
「あぁ、体重がまた増えた」
そりゃ、あれだけ食べていれば、太るわ。
ただでさえ、少し太めなのにこれ以上太ってどうするんだ。
相撲とりにでもなるつもりか!
「まぁ、いいか、、、ムニュ」
よくねぇよ。
最近お前の動き少し緩慢だぞ!
カーテンを開けると陽光が差し込んでくる。
俺は勇者の方を振り返り、その体系を確認する。
「どうしたの、マトン?」
「お前、少し太ったんじゃないか?」
「えっ、分かった。2kgくらい太っちゃったよ~」
こいつの食事量をどうにかせねば。
俺の悩みの種は増すばかりだ。




