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勇者の寝言  作者: おがわかなた
17/53

勇者の寝言 第17夜 「野菜も食べようね」

俺の名前は、マトン・スクィーバー。

勇者と悪霊・怪物退治をしている。

今日も勇者の寝言は健在だ。


「もう食べられないよ」

今日も勇者の寝言が始まる。


「お肉、お肉、、、」

あまり、食べ過ぎるなよ。

ただでさえ、食事量は多いんだ。


「野菜は嫌い」

野菜をもっと食べろ。

お前は糖尿病予備軍なんだから!


「あぁ、体重がまた増えた」

そりゃ、あれだけ食べていれば、太るわ。

ただでさえ、少し太めなのにこれ以上太ってどうするんだ。

相撲とりにでもなるつもりか!


「まぁ、いいか、、、ムニュ」

よくねぇよ。

最近お前の動き少し緩慢だぞ!



カーテンを開けると陽光が差し込んでくる。

俺は勇者の方を振り返り、その体系を確認する。

「どうしたの、マトン?」

「お前、少し太ったんじゃないか?」

「えっ、分かった。2kgくらい太っちゃったよ~」

こいつの食事量をどうにかせねば。

俺の悩みの種は増すばかりだ。

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