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プロローグ

初投稿になります。

王道のような王道じゃないようなと言う曖昧なものが書きたくて、需要があるかも知らず投稿してみました。

筆者は小心者ですので、助言等受け入れますが、できればオブラートに包んでくださいませ。

鈍亀更新になるかもしれませんが、生温かい目で見守ってください。

「神」が創りし地、アラストロフェニア。生き物の住む惑星。

様々な種の生物が独自の生態系をなし、調和を保ってきた。

その和にもっとも貢献しているのが「魔王」と呼ばれる者。

その協力者として「魔族」がいる。

「魔王」は、もっとも「神」と近く、「負」の感情や「魔」と呼ばれる性質を浄化していた。


生物が増えると、「負」や「魔」が増える。「個」であるうちは少ない感情も「多」となれば、増えていくもの。

やがて生物が増えすぎ、とうとう浄化が追いつかなくなってきた。

通常「魔王」は「負」「魔」を擬似生物としての「魔獣」を作り出し、「人」などの種族に討たせ、それを浄化としていた。


浄化しきれない分は、徐々に自身の体内に蓄積され抑えていたが、これが抑えきれなくなれば、拡散し人々が「魔」に侵され、やがてこの星自体の消滅となる。

最悪の結果は導き出さないようにしていたが、人々が討てる数もギリギリのところに来ている始末。

さらに、「負」「魔」に汚染され(「蓄積」は自らの意思で取り込むに対して、「汚染」は自らの意思ではなく取り込まれてしまうことを言う)「魔獣」となるものが増えてきたのだ。



「魔王」は「神」と話し合い、自分を人々に討ってもらうと計画するが、「魔王」を討てるだけの力ある者がこの星には存在しなかった。

最初は腹心の部下に討ってもらっていたが、部下たちも徐々にではあるが、「魔」を蓄積していたので、やがて討つのにも困難となってくる。

「魔」は基本、自分より大きな…上位の「魔」を討つことはできない。だから自身の意思で「魔」であるものを押さえ込まないと討たせることができない。

もちろん下位の「魔」は消すことができる。だが、それも一度には大した量消すことはではないときている。


素直に首を差し出せればよいのだが、徐々に「魔」に侵されている範囲が広がってくる状態なので、押さえ込みが難しくだんだんと抑えられずに、討たれまいと反撃してしまうのだ。


もちろん「魔王」自身は討たれても死ぬことはない。消滅するのは「魔」であり「負」だけなのだが、その「魔」が邪魔をするのだ。


よくあるおとぎ話に出てくる「勇者」的な者を作ろうと思案するが、今の人類(エルフだの亜人も含めて)では魔族以上に大きな力を受け入れるだけの器を作れない。魔族でも上位の力を持つ者は魔王の負担を軽くしようと「魔」を取り込んでいる為、これも無理であった。

他世界より召喚…も一人では討てないので、討てるだけの人数ともなれば、大人数となってしまうが、流石にその量の召喚では世界が歪んでしまう。さらに言えば、「魔王」が最大値まで蓄積するたびに召喚することは、この星の破綻につながる。

新しい種族を作るのが最善なのだが、使えるまでに育て上げる時間は既になさそうだった。


「神」は、内心焦りながらも他世界の星々を見て回る。何か良い知恵はないかと、破滅に傾いている星を救うことができる何かを探して…



ふと、ある世界のある星の独特の文化に閃きを得る。

精神体だけをアラストロフェニアに召喚し、実体は彼の地での生物として作成すれば、苦なく召喚できることに気が付く。


そう、その星で流行っているVRシステムを利用すれば、違和感を持たれることもなく戦ってくれる人材が手に入るのでは?…と


「神」は早速計画を「魔王」に話し、「魔王」も了承した上で実行にうつすことになった。


「神」はその星のあらゆるゲームや書籍・漫画や小説にいたるまで知識に組み込み、メリット・デメリットの発生条件を試算し、いきなりやって上手くいくはずはないと考え、実験的に誰かをまず召喚し、体を与え実際にプレイしてもらい、違和感の無いように調整してみることにした。

もちろん失敗することも視野に入れて最初に呼ぶ人間は、いきなりいなくなっても社会的に影響のないもの、もしくは精神をアラストロフェニアに取られ死んでも影響がないものを選ぶことにする。


意外とこの星にはそういった人間はごまんと居る。その中でも、オタクと呼ばれる種類に近く、VRシステムにも詳しい者(完全なオタクでは趣旨が変わってしまう恐れがあったため、知識でのオタク要素を持っていて、その趣味に走り過ぎないような人物が望ましい)を探す。

あまり若いのでは人生経験が浅すぎてダメ、年寄りすぎても思考が凝り固まってダメ…男女共にハーレム形成を目的としない人物。(そんなことに時間をかけられると「魔王」討伐に支障をきたすため)元々彼の地に住んでいる住民達に危害を加えないような人物。一番重要なことは、人格が破綻してないこと…「魔」に近すぎると「魔」に取り込まれてしまう可能性が出てくるからだ。

基本的には「魔」に取り込まれるような身体を与えるつもりはないが、精神が「魔」よりであれば自然と「魔」は集まってきて取り込まれてしまう…いや、取り込んでしまうからだ。

もちろん完全に(100%)「魔」と反対の位置にいるような人間はいない。作り出せばいなくもないが、弱々しい個体になってしまうので、多少は「魔」若しくは「負」を持っている人間が望ましい。


そうして多様な条件の篩にかけて見つけ出した人達の中で、更に自分と相性の良さそうな個体、それが「彼女」だった。


大筋は変わっていませんが、ちょこっと細かく書いてみました。

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