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旧作品群

ケンカ



「暑い夏を現実逃避で乗り越えようぜ!」計画プロジェクト第四弾です。


 今日、後輩と喧嘩した。


 自分は悪くない。


 体操の時に声を出さない後輩三人を叱りつけたが、全く反省の色を見せなかった奴が一人いたから強く言い過ぎるほどに言った。


 生来、わたしは口が悪いきらいがある。


 後輩はどうも、反省する気がないらしい。


 ああ、腹が立つ。




 今日、先輩と喧嘩した。


 自分は悪くない。


 年上を笠に着て私に横暴を働く先輩どもに言い返してやったら喧嘩になったのだ。


 どうも、私には気が強すぎるきらいがある。


 先輩はまだ、私にちょっかいをかけるつもりらしい。


 ああ、イライラする。



 釈然としない帰り道、ふと空を見上げた。


 突き抜けるような青空をキャンバスにして飛行機雲が模様を描いている。


 空をのんびりと流れる雲を見てると、なんだか自分がちっぽけなものに思えてきてしまう。


 どんなに私が腹を立てようと、今日も空は青い。


 どんなに私がイライラしようと、今日も空は美しい。


 どんなにちっぽけでも青空は等しくみんなを包む。




 よし決めた。


 明日、謝ろう。




 今回は実話ではありません。


 先輩と喧嘩した事実はありません。


 ですが、今日青空に飛行機雲がかかっていたのは事実です。


 ああ、心が洗われる。



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― 新着の感想 ―
[一言] 今回も拝読させて頂きました又二郎です。 こんなにもいい話がスラスラと書けてしまうたしき はくさんは凄いですね。 さて、それでは感想の方を。 この話を読みながら青い空を連想し、自分がちっぽ…
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