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16th 恋してる子は無限のエネルギーで、かどうちゅう♪

作者: 遍駆羽御

恋してる子は無限のエネルギーで、かどうちゅう♪


詩:遍駆羽御


理屈だけじゃ人は好きになれない

好きになったら理由なんてどうでも良くなる

それが幼い初恋


あたしはあなたに丘の上にそびえる学校で恋をした

背が高くて 手を伸ばしても 癖毛の跳ねた髪には届かない

高嶺の花のような気がして意地になって背伸びする


あたしとあなたが廃校になった学校で机と机を並べる

そんな光景 あの頃は夢でしかなかったね

そう言い あなたはお前が少女マンガチックか? なんて

優しく微笑むから今でも好きで 好きでいられるんだよ


ネクタイが曲がってるチャンスだって思った早朝

背が高くて 唸りながら頑張った100点をあげられるあたし

舞い上がる女の子の気持ちを知らずに無口なあなた


あれなんなの? って聞いたらお前の頬にさ コメが

そう言って 過去の分まで盛大に笑うあなた

黒板を 爪先で掻く仕返しに出る私も懐かしさに笑ってた

日向のような雰囲気をくれるから好きでいられるんだよ


理屈だけじゃ人は好きになれない

好きになったら理由なんてどうでも良くなる

それが幼い初恋


卒業式と一緒にあなたから卒業するのが嫌で

校門からあたしとは別の未来へ行くあなたの袖をぎゅっと掴んだ

「嫌です……」

「じゃあ、一緒にくる? ここから未来へと」

「好き」


あんなにも遠い日々なのに

あたしとあなたは互いの心に大切な記憶を保存してる

きっと これからも いつまでも そう信じてる



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