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Mr.弁護士  作者: ぐへへ
16/16

おわり

「どうしたんだい、鈴ちゃん?」

「…、分からないけど何か駄目な気が…」

うつ向き加減に鈴が言う。

「…、そう」

そう言う新城に目を遣る鈴。

Σ(´□`;)

「お、おじちゃん…」


鈴の目に入ったのは、悲しげだが何処か怖い表情の新城だった。


「……」

小声で何か言う新城。


「な、何、おじちゃん?」

「……」


恐る恐る近づく鈴。


「…、食い辛い…」

ブツブツ言う新城。


「えっ?」

更に近づく鈴。


「ソバ食い辛いんだよ、何だよこの入れ物…」


「…?」


「何で、こんな入れ物で食わせるんだ、ここのソバ…」


「……?」


突如、クワッと目を見開く新城。


「ソバ食い辛いだろー!!」

ビクッとして、鈴も叫ぶ。「おじちゃんが変、元々変だけど!」


ガチャ!


隣の部屋から北川が飛び込む。


「いけない、落ちちゃう!明、これを!」


すかさず何かの紙を渡す北川。


「食い辛い………、う、う、うーん、ふー」

落ち着きを取り戻す新城。

呆気に取られながら、鈴が言う。

「一体何が…」


「ふー、北川さん僕はまさか…」


「危なかったー、明。まじ面に落ちるところだったわ。」


「…、まじ面?」

鈴が聞く。


「ええ、そう。調教が思うようにいかなかったのね。だからまじ面に」


「まじ面って…」


「ある種の発作、かな?過去の苦い思い出で一杯になって、最後には」


「最後には?」


「常識の範囲でしか、思考しなくなるの」


「…?それって何が問題なの?」


「普通じゃ、何も変わらないことが多いのよ。鈴ちゃんにはまだ分からないかも知れないけど」


北川が続ける。

「平然と嘘付く奴や過ちを認めない奴エトセトラエトセトラ。そんなのがまかり通る方が良いかな、鈴ちゃん」


「ううん」

首を振りながら言う鈴。


微笑みながら、北川が言う。

「ね!だから新城明は変じゃなきゃ困るの!」


「北川さん、中々良い台詞でまとめあげましたが、新城明の心髄はそんな簡単では有りませんよ。」


「何よ、ソバつゆの入った徳利に入れてソバ食べようとしたくせに!」


「ぶはぁ!…見事な一撃です、北川さん!」


「あ、明」


「この明、天に帰るのに人の手は借りぬ!」


「何故、ほくと?」

つっこむ鈴。


「クリちゃん、クリちゃん♪」

茜は相変わらすのようだ。


「さあ明、この弁護どうする!?」


「決まってるでしょう。恥部を晒させるのは法廷で!」


読んで頂き、有難うございました。

また何か書いてみたいです。

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