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Mr.弁護士  作者: ぐへへ
10/16

応接室にて

応接室に通された新城と舞。ふかふかのソファーにて鈴を待つ。


ー ガチャ ー


扉が開くと茜に続いて、小さな女の子が入ってきた。

「さぁ、ご挨拶なさい」


「…」


下を向いたままの女の子に新城がよっていく。


「どうしたの?怖がらなくていいんだよ。僕逹は君のママの知り合いなんだ。僕は新城 明。あの娘は北川 舞。というのは仮の名前で北川 無いが本当の名前」


部屋の空気が一瞬凍った。

「べ、弁護士さん?」


驚く茜の声をさえぎる様に新城が続ける。


「鈴ちゃんはまだ幼いから僕のゾーンにいないから安心していいよ。さぁ、これをあげよう」


すっと手を握りながら鈴の方へ差し出す新城。不安な顔をしながら鈴が手を出す。


チャリーン


「ワアッ、きれい!」


鈴の手のひらに何枚かのコインが落とされる。


「気に入って貰えたかな?」

「うん!鈴コイン集めているから。でも、こんなコインは見たこと無いな」


「それは、アメリカの雑誌のコインなんだ。読めるかい?」


「プ、プ、プレイ、プレイ、ガール?」


「プレイガール!」


ネイティブな発音の新城。

「本来であれば、コインの両面がヌードガールで飾られた物が主流なんだよ。」

「ヌードガールってなぁに?」


「無修正の女の、は…」



「ちょっと明、」

「ちょっと弁護士さん、」


ハモる舞と茜。



「おや、失礼。早めの調教をする所でした。…少し鈴ちゃんと2人にしてくれませんか?」


大きく首を横に振る茜。しかし、


「おじちゃんと話をしてみたい」


鈴が言う。


「危険よ、鈴!」


警戒レベルMaxな茜。


「ママ…」


寂しい目で茜を見つめる鈴。


「2人にさせてみませんか、茜さん。」


「えっ」


「新城は実は若干あれですけど、不思議と子供には好かれるんです。本当に不思議ですけど」



「けど…」



「思いきって任せてみません?」



不安そうな茜に鈴が近づく。


「お願い、ママ」


「…、しょうがないわね。隣の部屋にいるから何かあったら大声だすのよ」


新城を警戒の眼差しで見ながら言う茜。




茜が先に部屋を出て、舞が出ようとした時、


「北川さん、良いフォローですが、実は若干あれ は余計です。自宅に帰ったらクローゼットを開けて下さい。」


「えっ、…何したの?」


「フフフ」


不敵な笑みの新城。


「北川さんのお気に入りの服が今まさに、フフフ」


「っ!!何したのよ!」


「私は何もしてませんよ、私は」



「…、まさか新城シンパに」


「フフフ、さぁ私は鈴ちゃんと話があるのです。早く出て行って下さい」



「くっ、分かっているわよ。新城シンパが動いてるとは…」


沈んだ表情の舞。


(私の服の何処を使ってシタのかしら新城シンパ…変態は変態を呼ぶ…)


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