月の時間
世界が闇に染まる時
それは私の時間の始まり
天に君臨せし絶対者はいない
多種多様なものたちの認められる世界
その闇は渾沌とは程遠い
それは夜と呼ばれる秩序である
世界が闇に満たされて
星たちが瞬き始める
北斗を中心に天は回る
されど私だけは動かない自由
その星は太陽と最も近い
それは月と呼ばれる特別である
世界は闇と共にありて
静寂が全てを支配する
生命は活動を停止する
私はただそれをそっと見守る
その時は全てを包み込む
それは眠りと呼ばれる癒しである
世界を闇は惑わせる
偽りで全てを塗り替える
真実を知るものは誰もいない
私の中に潜む別の私
その存在は何を意味するのか
それ夢と呼ばれる謎である
やがて世界は闇から光へ
そして私は眠りにつく




