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参戦
今度の転属先は、最前線だった。
戦線は、拡大を、続けて、無秩序に、遭遇戦を、続けている。
転属先の、艦長は、あの人が描いたような、嫌な感じの艦長で、唯一の利点は、無口な事ぐらいだった。
「了解した」
そう告げると、さっさと、艦長室に、戻って行った。
「解散」
当直士官が、そう告げた。
艦全体は陰鬱としていて、明るい物を、避けている感覚だ。
怒声も無く、覇気も無い。
「これ、左遷だな」
格納庫も薄汚れていて、ペンチが、一つ、転がってたりする。
そんな中に、ガンダムが、一体。
場違いだな。
哨戒任務の為のベルが鳴る。
「哨戒任務に、発進せよ」
「了解」
最前線でも、敵との会敵は、多くは無い。
「ガンダム、帰艦しました」
任務完了。
「敵、モビルスーツ、一体発見。排除せよ」
格納庫が、騒がしくなる。
全モビルスーツ発進。
最後尾に、付く私。
これは、出番ないな。