解答
金塊、メモリー、ガンダムデバイス。
その三つを、並べられて、ついでに、不機嫌そうな艦長が居る。
「そんなに、独房に、入りたいのか」
「いえいえ、そんな事は、有りませんよ」
反省してる振りをする。
これ大事。
無駄に、ヘイトを、買うもんじゃない。
「で、これは何だと思う」
ここまで関わってしまったので、艦長も、開き直ったらしい。
「推測ですが、ガンダムの、オリジナルデータだと思います」
「今更、オリジナルデータが、何故、必要なんだ。コピーなら、いくらでもあるだろう」
「これも、推測ですが、これは、それの、カスタム版ですね。データが、無理やりに、補強されてます」
「データ補強。いまさら何を、補強するのかね」
「声、容姿、性格、言動、回りの人間たちの反応、機体の損傷記録、趣味嗜好、回りとの人物関係と、世界情勢など、ありとあらゆる関連情報が、オリジナルデータに、紐付けされていると、考えられます」
「何のために、そんな事をする」
「ホログラフィック・インテリジェンスて、ご存じですか」
「いや、知らんな。だが、大体の、内容は、推測できそうだが、説明してくれ」
「ある特定の、人物の人格を、外部データを、使って、再構成すると言う物です」
「ある人物、・・・・・・・・。そんな事が、可能なのかね」
「都市伝説の類ですね。でも、実際に、研究している人物がいたとしても、不思議じゃないですね」
「君は、そんな事が、出来ると思うかね」
「残念ながら、専門外です」
「成程。では、私は、この事を、忘れる事にしよう。君も、そうしなさい」
「はい。わかりました」
独房入りは、免れたが、私の処分は、転属だった。
艦長の意向か、それとも別の。
それを、悟らせるほど、艦長は、馬鹿でも無かったので、わからなかった。
たんたんと、事項の、伝達で終わった。