辛勝
初弾回避。
撃つタイミングを、計れば、難しくない。
手練れなら、それを、利用するだろうが、今回は、そう成らなかった。
連邦の、軍艦の、砲撃。敵回避運動で、外れる。
味方の、モビルスーツが、上がってくる。
ここからは、乱戦だ。
運次第の、速攻だ。
「ガンダム。目立ってるな」
「よくやります」
「敵さんは、ガンダムに、ご執心だな」
「うまくやっている」
「こっちは助かる」
「どいつを、狙います」
「中央だな」
「了解。中央のムサイを潰す」
ムサイに、一撃。
敵の、砲撃が、側舷を、削り取る。
「直撃は、逃れたか。運が良いね」
既に、味方が三機やられた。
戦力差は、六対四と言ったところか。
突如、ガンダムが急接近して、敵のビームが、かすめる。
「あっちでやれ」
艦長が、激怒する。
それに、まぎれて、ガンダムは、艦の後ろの陰に隠れる。
「それて、ズルいんじゃないの」
艦長が、非難する。
「敵、目前」
すると、ガンダムが、艦橋の前に、現れた。
「なに」
バーニアを、フルバーストして、加速する。
着弾並みの、爆音が、艦橋に響く。
「あっちでやれて、言ってるだろ」
艦長の罵声が続く。
解説すると、ガンダムは、軍艦を、発射台に、したのだ。
後に、台が、ある方が、加速が良い。
そのおかげで、通常の三倍の、加速が、得られた。軍艦と、同軸から、接近するとも、敵は、思わないし、視認しにくい。
索敵したときは、もう手遅れだ。
でも、一度の、回避運動。
その回避した、弾は、軍艦に当たる。
「なにやってんだ」
艦長、激怒である。
だが、もうインファイトだ。
主砲一機と、艦橋を、撃ち抜く。
その後に、軍艦の、猛攻が、始まる。
中央ムサイは、たちまち爆散する。
「左を、やる。ぶつけるつもりで行け」
艦長の、檄が飛ぶ。
ガンダムは、右に行く。
主砲一機と、エンジンを、撃ち抜く。
「ライフルは、速射に欠ける。スプレーガンの方が、良かったか」
接近戦は、想定外。残弾も、気になる。
「右舷直撃」
右側の、ムサイからの攻撃だった。
そりゃ、ガンダムよりも、軍艦の方が狙いやすいだろう。
「撃ちまくれ」
同時に、ムサイからの、砲撃。双方、同時着弾。残機の、モビルスーツが、掃討する。
爆散するムサイ。
連邦の、軍艦も、エンジンが、爆散する。
「退艦、退艦せよ。船を放棄する」
次々と、誘爆を、繰り返す。
だか、辛うじて、船核は、残された。
「全機能喪失。何も、できません」
副長が、報告する。
「運が良かったてことかな」
「ええ、右は、ガンダムが、やってくれたようです」
「俺たちだけじゃ、戦力不足だったか」
「そうかもしれません」
敵のモビルスーツが、出てこなかった理由は、あまりにも、高速接近しすぎたので、モビルスーツが、追従できなかったので、展開する暇が無かったのです。