表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/64

45話

「御託は良いから早くしてくれると有難いんだけどねー」


セフィアさんの言う通り、砂漠の比ではない熱が既に身体をむしばんでいるせいで正直な所立ってるのもつらくなって来た。

 ルッセルさんとアリアさんの様子が気になってチラっと見ると、二人共平然な顔をしている。


「良いじゃないですか、僕だって少し位カッコ付けたい時はありますよ、ルッセルさんもアリアさんも熱耐性装備を完備してる訳ですし」


 エリクさんが珍しく拗ねながらも、氷防壁アイスバリアを完成させみんなに掛けると、みんなの身体をの周りが薄青色の膜が包み込まれる。

 氷防壁アイスバリアに包まれると今まで感じていた熱気が嘘の様に感じられなくなり、それどころか僅かにひんやりとする心地の良い温度へと変わった。

 やっぱり何だかんだ言ってもエリクさんは凄いと思う。


「それもそうねぇ? アリアちゃんなんて美人を目の前にしたら誰だってカッコの一つ位つけたくなるわね」


セフィアさんが、俺に視線を送って来た。

 その視線の意味が分からず首を傾げると、呆れながらセフィアさんが小さく溜息をついた。


「そういうモンなのですか?」

「やっぱりアイドルは考える事が違うのねぇ」


 セフィアさんは何処か面白おかしく言っている。。


「アイドル? 俺が? ルッセルさんの間違いじゃなくって?」


 俺がアイドルだなんて何の冗談を。よく言っている人居るんだけど。

 アイドルと言うのはもっと容姿端麗で、例えばルッセルさんみたいな人を言うと思うんだけど。


「この流れでマスターの名前がでてくるのは不思議ね」

「そうですか? ルッセルさんは年齢がダメでしたか? 俺には十分若く見えますけど」

「ははは、カイルさん。お世辞が上手いですね。残念ながら私はアイドルとは無縁ですよ」


あれ? セフィアさんとアリアさんがルッセルさんを見つめ出したぞ? こんな美女の視線を独占出来るなんて、ほら、やっぱり俺の思った通りじゃね?


「無縁は無いと思います」

「はぁ、謙虚って奴かしら? 確かに自信満々にずけずけ言うのもどうかと思うけど、そう言えばマスターも異性関係で浮いた話は全くなかったわね」


 やっぱり、アリアさんもセフィアさんもルッセルさんがアイドルである事を完全に否定していない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ