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31話

「はぁ~皆さん良いですよね~面白そうな所に行けて~コボルドちゃんってすっごくかわいかったんですよね~? 私もわんわん☆ぱらだいす行きたいなー誰か誘ってくれる高ランクの冒険者とか高収入な仕事についている人居ないかな~」


 深いため息を1つつくと、再度ニコニコと笑顔を見せながら俺とルッド君とデビッドを品定めする様に見つめる。

 俺は高ランク冒険者でもないし高収入でもないからなー、多分当該する男性を紹介してくれって事なのだろう。

 パッと思い当たるのはルッセルさんとエリクさんだけど、でもリンカさん自身二人を知っているんじゃないかなーって思うし。


「カイル!? アンタこんな年増が良いとか言わないわよね!?」


 何故かルッカさんが俺を睨みつけながら叫ぶ。


「何の話だよ、俺は今リンカさんに紹介出来そうな男性が居ないか考えていただけだが」

「ほんとに?」

「嘘付いてどーすんだよ。女性受けだったら女性への気遣いが上手いルッド君の方が良いでしょ」


 俺の返事に対し、ルッカさんがムスッとした表情を見せる。


「……カイル殿。女性は敵を陥落させる為に有効な駒であるが故に気遣っているだけに過ぎませぬ……」


 ルッド君が俺の耳元で囁いた。

 つまり、ルッド君も俺と同じく女性に興味を持っていないのだろうか? 学生時代ルッド君も俺と同じく鍛錬ばかりしていたし多分そうなんだろう。

 そう考えると女性に強い興味を抱きながらファイター部門で2位の成績を収めたデビッドは凄いとも言える。


「俺はこんな美人と遊べるなんてウェルカムだぜ!」


 デビッドはノリノリだ。

 確かリンカさんが苦手と言っていた気がしたが、美人を目の前にしたら考えが変わるものなのだろう。


「嬉しいですね☆ では、デビッドさんの収入が今の5倍になった時考えさせてもらいます」


 リンカさんがとびっきりの笑顔を見せながらデビッドにウィンクを一つ。


「はっはっは、楽しみに待っててくれよな!」


 デビッドはリンカさんの要求を前向きに飲むつもりみたいだ。

 リンカさんが言った、考えるが少し引っかかりながらも俺達のパーティは解散、各々帰路へと付いたのだった。

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