駄々
笑った声がきゃっきゃした。
笑うことを覚えたばかりの産声に、
一人で遊ぶ幼き姿。
握り締めた玩具を鳴らして、
誰かれ構わず笑っている。
私も、あれと変わらない。
身体ばかり大きくなって、
やっている事はあの子と同じ。
一人ぽつりと言葉を取って、
握って見つめて振り回す。
遊び方を探して眺め、
たまに飽きて放り投げ。
手の届かない言葉に喚き、
のそりと這って辿り着く。
触れて匂って味見して、
そっと置いて、つんとしたり。
そんな私をきっと誰かが眺めてくれて、
ふっと笑みをこぼしていて。
そうしていつまでも、
遊んでいてくれたなら。
こうしていつまでも、
眺めていることが出来たなら。
もう最後のお皿を洗ってしまった、
お風呂だね。