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memory out-1
memory out
目が覚めた時、初めて見たのは満月だった。
「・・・」
彼は暗い森を見渡し、痛く頭る首をつかんでうめき声をあげた。
何も思い出せない。
私は誰なのか。
知らない。
[お前そんな所で何をしているの。」
声が聞場所お見,神秘的な雰囲気のたの少女が彼を見下ろしていた。
「ずっとここにいるとお前は死ぬ。 まあ私とは関係ないことだが. 死にたければ勝手にしろ。」
瞬間、彼は心の中で何かを感じて、にわかに立ち上がった。
「私は必ず生き残る。 こんなゴミみたいなところで、私は絶対死なない。」
何か思い覚えての行動ではない。 彼は本能に従って行動しただけだった。
「ほほう。なかなか気迫があるじゃないか。 生きたいなら東に行け。 森を抜けて青い丘が出てきたら君はまだ生きていける。 君の死ぬ日が今日ではないということだ。」
去ろうとする少年の背中に少女は尋ねた。
「君の名前は。」
少年は生い茂った木を見て話した。
「私の名前は木。 木だ。」
ウオオオオ!
何か大咆哮を聞いた瞬間、少年はひどい不吉さを感じ、少女を後にして林道を駆け上がった。