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異世界立身オルトメルト  作者: 炭焼き コーヒー
1/2

異世界でモテモテになりたい。

異世界ものです。

 綺麗だな、こんなに広くて、美しい青空と草原を見たのは

初めてかもしれない。


「でも……………どこか分からない、風景だ」


 途中から、思考している内容が自然と独り言になって出ていた。

眼前には見たことない美しい草原がどこまでも続いている。

 遠くの空には、見たことがないような巨大な鳥が飛んでおり、

まだ明るいのにくっきりとした青い月がらしい星が太陽とは別に見える。

 右側の草原がつづく、数キロ先には、

中世ヨーロッパ風のファンタジーなでも美しい建物がある。

この状況は、冷静になって、どうしてここにいるのか、順を追って、思い出そう。


(いつもどおり、家で引きこもりして

休日を過ごしていたんじゃないのか

えっと昨日の夜、晩御飯は何食べた?。

じゃなくて、今日は朝から、休みで、アニメ見て、ソシャゲしてて、

途中寝て、それから、コンビニいってから

、珍しく酒を買って飲んで、家でまた寝てたよね、

でもいま、夕方のはずだろ。

日本?じゃないよね。ここ…どう考えても、

ヨーロッパの郊外か?パスポートもってないよ俺。)


ここまで思い返すと、痛すぎる休日の過ごし方だ、悲しくなる。

途方くれて、しばらく立ちすくんでいると声が聞こえた。


「そこ――どきなさい!。」


声が聞こえたほう向くと、馬?にのった女の子が、すぐ側にいた。


(馬?かでか!って、ぶつかる。怖い)


 体が硬直して動かない。

もう駄目だと思い目を瞑る、その瞬間に体全体に急に突風が当たる。

 気がついたら、俺は5m以上はなれた場所に飛ばされていた。

衝撃波か……助かったのかも。いや今度は、地面に激突じゃねーか?。

するとふわりと急にブレーキがかかったように、俺の体が止まる。


(これ………なに)


「なんとか間に合ったみたいですね。

 怖い目に合わせたようで申し訳ない。」


声の先には

白馬に乗った銀色に輝く鎧を着た、

銀髪の長い髪をしたエメラルドの宝石のような瞳の色の美少女がいた。


俺は彼女を見て石化したように

固まったままでいる。


(日本人じゃない、いやそういうことじゃなくて

こんな子は30年近く生きていて、

小説や漫画の中にしか存在しないような美少女だ。

御伽噺というか、まるでラノベの世界に迷い込んだみたいだ。)


時間が止まったような気さえする。

顔は凛々しく美しい、綺麗系になるんだと思う。

白銀の鎧で分かりづらいが

細い腰まわりとは裏腹に

プロポーションもすばらしいと思われる。

まだ10代だと思うが、声は凛々しく佇まいも気品がある。


彼女を見て、俺が生きていた世界とは違うこと。

ぬか喜び?をしたくなかったために、

敢えて避けていた答えで

合っているのだと確信する。

この少女は地球に存在するはずのない、

異世界人で、先ほどの風は、

魔法であり、自分が立っている

この場所は………ラノベでよくある異世界だ。


「聞超えていますか?言葉が通じませんか?」


(まずい、何か話さないと…でも、えっと

ここがどこか、場所を尋ねるべきか?。

異世界だと断定するのはまだ早いか?)


(でも……………俺の場合、 

 トラック事故で死んで神様にあって、転生して来たわけではない。

 勇者として召還魔法で呼ばれた来た感じでもない。

 どちらにしても強くてニューゲームどころか

 チート能力持っていないで状態だ。

 来る直前が思い出せないし、

 実は記憶を欠落しているだけか?。

 だとしても攻略難易度高いな。

 異世界成り上がり内政ものの

 主人公になったと考えるべきか?。

 まずはこの子を逃がして?は駄目だ、

 きっと最初の出会いは重要のはず。)


(あーそいえば、考えすぎだ。

 やべ、何か話さないと、

 日本語通じるかな?。

 あれ日本語で聞こえてるジャン)


「私は、先を急ぎますので、これにて失礼します。」


と言い残し少女は去っていった。


………………………………


「ええ、ちょっとまっつえ」


 声が声にならない

ここでフラグを立てれなかったら、どうなるんだ。

だがすでに彼女の姿ははるか遠くの彼方だった。

俺は棒立ちしてその後ろ姿を見続けていた。


(やばいぞ、最初のヒロイン遭遇時の選択肢ミスったな、

いや、美少女と少し位は会話したかった。

美少女ゲームだとさっきの遭遇イベントは

仲良くなるための重要シーンだったはずなのに…)


 町と反対側にいってしまったが、

ここから、見える町の住人だろうか?。

でもすご―く、久方ぶりに心臓の鼓動が聞こえる。

美少女に遭遇したからか、

それだけではない、なろう小説で、

出てくるような異世界に来たからかもしれない。

誰も回りにいないのを確認し、深呼吸をすると


「うおおおおおおおおおお」

「異世界だ。俺が主人公だ―」


自分を鼓舞するように叫び

俺は、カバンからペットボトルを取り出し、

水を一口のみ、

まずは情報収集だと思い、

建物に向かって、歩き出した。



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