分類番号:913.6 (小説・ハードカバー) 『冒険者かく語りき』
はい、ふたつ目!
2011年 08月24日 初版 ~ 実は未完
『魔力消失事件の謎を解いた者は、騎士の位を授けよう』この言葉に惹かれて、農村から出てきた力自慢の角娘ミュー。少しずつ、冒険者として成長しながら、他の冒険者と協力し、時には「人狩り」とも呼ばれる他の冒険者と戦いつつ、少しずつ仲間と絆を深めながら成長していく冒険譚。
実はこれ、ウィザードリィオンラインの二次創作、リプレイ(ゲームプレイを小説に落とし込んだ物)。最近のなろうでは駄目なんですが、昔はpixivさんみたいに、載せてOKだったのです。で、そのゲームのハッシュタグに載せて、かなりのPVを叩きだして、感想もかなり頂いておりました。
これは、言わずと知れたベニー松山氏(wizardryのファミコンの日本語版を作ったと言ってもいい方。本人が原作を好き過ぎてそういう会社を作って、日本語版はだいたいここがやっていた)の名作『灰と隣り合わせの青春』『風よ竜に届いているか』のオマージュです。
「冒険者かく語りき」の中にも【風】がイメージとして多数盛り込まれております。単純なオマージュだけでなく、しっかりと三人称視点でシリアス書き上げてあるのも特徴です。ここからはちょっと遠くに書籍を移したので(他サイトさんの為URL貼るのもあれなので)お手数ですが「冒険者かく語りき」で検索して頂けるとすぐに出てきます。
また、これは「ふぉっくすている」の連載と平行して書いていたのですが、筆の力がこっちだけ上がっていき……「ふぉっくすている」も最後は三人称に一部なっております。
一人称と三人称での情報の差が、かなり辛くなってきた様です。
またこの作品は完全にロールプレイした状態のキャラクターの視点から描いているので、小説を書く際の視点変更や、俯瞰視点の勉強に大いに役立ったそうです。
◇折角なので、視点のお話を。
一人称視点で書いていて、他の人物に視点が変わった時に、混乱する・書きにくいという話をよく耳にします。私個人としては、一人称視点はキャラクターがカメラを持って歩いている状態だと思っています。なので、この状態だと、途中でナレーション(地の文)等で説明しない限りは、敢えて情報をカットしてしまうのが手かなとは思っております(こっそりと忍び寄っているモンスターとかに気付いていないけど、この後ピンチだよーとか)。
――だって、その人から見えてないはずだから!
どうしても伝えたいけど、主人公は見ていない! という場合は、カメラを誰か他の人に渡す意識をすると、混乱しないかなと思いますよー!
あくまで私の書き方でのお話なので、参考にするもしないも自由ですー。