当ててみてください。
「高城 蒼です。高校生活に不安も有りますが、これから皆さんと仲良くなれればいいなと思っています」
その割には、なんだか哀しそうな、冷めた目をしているなと私は思った。
「あれ…?」
「どうしたの?」
「ごめん、携帯教室に忘れてきちゃった…先に帰っててくれるかな?」
「えっ!?早く取りに行った方いいよー!」
「うん、ありがと」
急いで教室に戻ると、やはり机の上に携帯電話が置いてあった。
入学初日に携帯を忘れそうになるなんて自分はアホだと思う。
先に帰っててとは言ったものの、彼女は私を待っていてくれているだろう、急がないと。
教室を出ると、少し先に見覚えのある人がいた。
「高城 蒼さん…ですよね…?」
気がつくと話しかけていた。
「…そうだけど?」
「私の名前」
「?」
「私の名前を当ててみてください」
「なに…?急に」
「覚えてないですか?貴方と同じクラスの雪乃 美華です」
「…」
「私と、お友達になりませんか?」
「えっ?」
「私とお友達になりませんか?」
「…いいけど」
ほら、やっぱり。
この人は…
「よろしくね、雪乃さん」
「よろしくです」
私の嫌いじゃない、
優しい嘘付きだ。
今回の話を書いていて、こんな女の子は居たら怖いなー(笑)
なんて、書いた本人が思っています。
何かダメだしやアドバイスあれば言ってくれると嬉しいです。
参考にさせて頂いきます。