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浮気相手?を見る←暗躍?

ケイル様がまた浮気したらしいわ。

相手の女は誰なの?


「青服の傭兵の一人で最近話題の青の指揮官らしいですわ。」

フオスト夫人のセゼリさんが言った。

「まあ、忌々しい、戦場の女戦士など、軍王陛下を誘惑したに決まってます。」

ビレギス夫人のフィウレアさんが言った。

「美人らしいですね。」

ヤテギ夫人のニーノアさんが言った。

「グローリエ様の美しさにかなうとおもいまして?」

ミレデア嬢が言った。

「そうですわ。」

ビウエ嬢も言った。


なんか、いつもかわらないメンバーよね。

私の取り巻きって。

これもそれも、浮気症の

ケイル様が悪いのよ。


取り巻きたちが相手の女をしめてやると

息巻いていたのを止めて

相手の女を偵察にいったわ。

やるんならこのてでしめたいもの。


木の影から相手の女を覗いたら

赤みがかった紫の瞳と目があった。

「....なにかご用ですか?」

柔らかな美声にちょっとドキッとした。

「あなたがユーリさん?」

私は聞いた。

木の間から見つめ会うなんて変ね。

「ハア、そうですけど。」

綺麗な青黒い髪の女戦士はため息をついたわ。

「ケイル様と浮気してるの?」

私は聞いた。

「...浮気?してませんよ、あの人何とかしてください。」

疲れたように言われたわ。

何があったの?


「私のテントにご訪問されて口説かれました。」

ええ?やっぱりご執心なの?

「アキュア軍の軍師になるように。」

青の指揮官らしい人が言った。

「浮気は?」

私にはケイル様しかいない。

お父様は戦死したわ。

お母様は...再婚したわ。

親族なんて私を権力のもととしか見てないわ。

「浮気?妖しい事は言ってましたけど。」

ユーリさんが言った。

「妖しい事?」

私は聞いた。

「側室軍師はどうだと、もちろん断りました。」

ユーリさんがうんざりした顔で言った。

側室ですって~?

「軍王妃さんはまだお若いですね。」

ユーリさんが言った。

見られてたのかしら?

「私、ケイル様と幼い頃より婚約していて3年前やっと結婚しましたの。」

戦時中だからあまり大々的な事はできず。

でもケイル様はとても素敵で...。


「お若い奥方に言いたくありませんが、女性遊びは激しいようです、側室を持てないのが寂しいらしいですね。」

ユーリさんがため息をついた。


高貴な身分のケイル様が側室を

持ちたがってる事くらい。

わかってるわ、でも嫌なの。


「ああ、こんなところで立ち話もなんですから、どうぞ。」

ユーリさんが言った。


私たちはやっと木の間から話し合うのをやめてユーリさんのテントに入った。


「たいしたものではありませんが。」

ユーリさんが紅茶と焼きがしを

出してくれた。


美味しいー、

紅茶は美味しいし。

焼きがしはサクサクで

甘みはちょうどいいし。


「どこで購入したんですの?」

特に焼きがしは?

「焼きがしは私の手作りです。」

ユーリさんが言った。

紅茶も支給品なんですって。

すごいわ一流の料理人みたい。


「私、ユーリさんとお友だちになりたい。」

私は言った。

ユーリさんがちょっと困った笑みを浮かべた。

「お取り巻きがうるさそうです。」

ユーリさんが言った。

「私はユーリさんとお友だちになりたいの。」

私は指をくんで少し身長の高いユーリさんを見上げた。

「...わかりました、なにか言われたら言ってください。」

ユーリさんは私の事をきにしてくれてたの?

「いいの、しょせん、ケイル様の側近の夫人とかご令嬢なのよ。」

私は言った。

「そうですか、私の名前は五十嵐優黎です、ユーリで結構です、よろしくお願いいたします。」

ユーリさんはそういって綺麗な礼をした。

「私はグローリエ・アキュアです、よろしくお願いいたしますわ。」

そういって私も礼をした。


嬉しいわ、ユーリさんとお友だちになれて。

損得勘定なしのお友だち

はじめてですもの。

ユーリさんこれからよろしくお願いいたしますわ。

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