共生→食生活
今日は何にしようかね?
缶詰め開けてシチューでも作るかな?
「ユーリ、いい匂いがする。」
竜人レファシードがやって来た。
「食材を提供すれば一緒に作るよ。」
私はなべで炒めながら言った。
「そう言うだろうと思ってもってきた。」
レファシードがどんと食材を置いた。
...おい、お前配給食糧全部持ってきただろう。
「当分一緒に頼む。」
レファシードが言った。
...ま、いいけどさ。
「レシ、ズルいですよ。」
コルネウスまでやって来た。
「コルネウスも頼めばいい。」
レファシードが言った。
「優黎さん、お願いします。」
コルネウスも総棚ざらえをしたようだ。
調理台にどんと食糧が置かれた。
食糧配給もされるけど、
普段は食堂とか酒場とか利用者が多い。
私はできる限り自炊だけどね。
「シチューかいいな。」
外のテントのテーブルで食べてると
見かけない男に言われた。
銀の短髪に青灰色の目が印象的だ。
「食べますか?」
私は言った。
「食材提供すればいいぜ。」
レファシードが言った。
そんな杓子定規に言わんでも。
「では、これを。」
...見ず知らずの人から酒もらった。
「酒って食材?」
私はレファシードに聞いた。
「いいんじゃねぇ?」
レファシードが言った。
「では、こちらにどうぞ。」
コルネウスがベンチを積めた。
「ありがとう。」
男性は言った。
「旨い!絶品だな♪」
男性...ローさんが言った。
まだ、この辺はなれてないらしい。
北の方からきたんだって。
だから色白なのか。
「ユーリのめしは美味しいだろう♪」
レファシードが言った。
自分が作ったみたいにいってる。
「もったいないな、戦場にいるなんて。」
ローさんが言った。
「まあ、家業ですから。」
私は言った。
「...青服の傭兵か?」
ローさんが確かめるように言った。
守護戦士はそう言われてたね。
「青の指揮官ですよ。」
コルネウスが黒歴史名(現在進行中)を言った。
「青の指揮官は...麗しいな。」
ローさんが微笑んだ。
はい?聞いたことない単語ありましたが。
麗しい?
「レファシードの事言ったんだよね。」
鱗が綺麗だし。
「オレのどこが麗しいんだよ。」
レファシードが言った。
「優黎さんに言った。」
ローさん本人が言った。
わー、顔熱いよー。
「なるほど、求愛行動をとるんだね、レシ、ローさんと席代わってやってください。」
コルネウスが面白い事を言った。
「お?おお。」
よくわかんないレファシードが
自分の料理をもってたった。
「悪いな。」
ローさんが隣にきた。
「やっぱり、あーんですよね♪」
コルネウスがスプーンで
シチューをすくって食べさせる仕草をした。
「そうか、優黎さん。」
ローさんがシチューをすくって
口元に差し出した。
おい、どうしろというんだ。
「.......パク。」
わー、食べちまった。
なに?その嬉しそうな顔?
「やっぱり、あーんは求愛行動の基本ですよ。」
コルネウスが満足そうに言った。
「なんか、ユーリが哀れになってきた。」
レファシードが言った。
「面白がってませんか?」
私は初対面のはずのローさんに聞いた。
「楽しんでるが面白がってはいない。」
ローさんが言った。
「私、麗しくないですよ。」
私は言った、麗しい人なら幾人か
守護戦士業務の時会ったことがある。
「優黎さんは綺麗だ。」
ローさんが微笑んだ。
本気でそう思ってるのかな?
嬉しいけどいまいち信用できない。
男は美人が好きなんだよね。
リップサービスだよね。
シチューの御礼かな?