両親(及び関係者?)に承諾をもらう方法→挨拶
明正和次元はすごい所だ。
ファモウラ軍国のためにしっかりみて行かなくては…。
じゃない、優黎のご両親及び関係者に結婚のお許しをもらうのが先決だろうオレ。
「あなたが、麻ロビンさんなんだ…。」
謎の紫色の円柱カーテンな生き物が意外に可愛い声で言った。
「ロビンさん、あやんです。」
優黎が囁いた。
今、オレたちは優黎の実家の五十嵐本家にいる。
タタミと言うものがしきつめられた部屋に通されてびっくりした。
「あなたが優黎の婚約者か、オレは優黎の父親の五十嵐雄高だ、こちらは母親の紀沙だ。」
つるつるの坊主頭の若い方の(といっても中年だが)男性が言った。
優黎と似ている。
「よろしくね。」
優黎より柔らかい感じのする良く日に焼けた
優黎に感じが似た黒髪で一部違う色調(青か?)女性(やっぱり中年)が言った。
「うん、利口そうだね。」
若い頭のよさそうな緑の目の男性が言った。
「宇水蒼さん、紫乃さんの弟で宇水の妖怪って言われてます。」
優黎が再び囁いた。
「良い男だな、優黎は面食いか?しかも強そうだ、オレは五十嵐 雄介、五十嵐の長老と言われている。」
もう一人の坊主頭の男性が言った。
隙が無い…すごいな。
「優黎ちゃんまでパーウェーナ世界に嫁ぐなんて反対だよー。」
綺麗な青い髪の若い女性が言った。
「文月姉ちゃんごめんね。」
優黎が謝った。
「文月、許してやれ。」
どこか眠そうな文月さんに似た女性が言った。
「眠り侍、五月さん、文月姉ちゃんのお母さんで強いんです。」
優黎が囁いた。
「まあ、しかたないよ、あやん、横浜中華街、食べ歩き制覇しにいこうか?」
紫乃さんが言った。
「うん、紫乃…私、ロビンさんも部下にしたいな。」
紫の生き物?は目?をキラキラさせて言った。
「パーウェーナ世界管理人と交渉がめんどくさいからだめ!」
蒼さんがニコニコ言った。
笑ってないが…。
「ちぇ、しかないや、子供産まれたら見せてね、紫乃行こう。」
あやんと言う生き物?は紫乃さんと出て行った。
「うちの娘をよろしく頼む。」
優黎の父上が頭を下げた。
「こちらこそよろしくお願いいたします。」
オレも頭を下げた。
なんか足がしびれてきたつらい。
「かっこいい息子が出来てうれしいです。」
優黎の母上が微笑んだ。
「ありがとうございます、よろしくお願い致します。」
オレは頭を下げた。
「私は認めないからね。」
文月さんが言った。
「文月姉ちゃん、お願い、私、ロビンさんがいないと生きていけないの。」
優黎が可愛い事を言った。
あとでどうしてやろうか…。
だが、オレもそうだ。
「文月さん、オレも優黎が居ないと生きていられません、命がけで守ります、オレに優黎を下さい。」
オレは真剣に言った。
「うん、合格、いいよね雄ちゃん。」
宇水の妖怪さんが言った。
「ああ、優黎は良い男を捕まえたようだ、文月もいい加減あきらめろ、補佐なら、こいつらの子供を見てから考えればいい。」
五十嵐の長老さんが言った。
オレ達の子供?気が長いな。
「……わかったよ…優黎ちゃんの子供に期待して許すよ。」
文月さんが言った。
「文月姉ちゃんありがとう。」
優黎が言った。
「ありがとうございます。」
オレは頭を下げた。
もう足が限界なんだが…。
「優黎ちゃん不幸にしたら許さないんだから…。」
文月さんが言った。
「幸せになるから大丈夫だよ。」
優黎が微笑んだ。
そうだな、幸せになろう優黎。
「長老、お取り込み中すみません。」
人のよさそうな男性が覗き込んだ。
「なんだ?」
長老が言うとその男性は入ってきて…。
「ぐお!」
足が足が…足踏まれた…しびれてる上に痛い。
「すいません、すいません、すいません。」
そう言いながらますます踏まれてる。
「ロビンさんからはなれてよ。」
優黎もオレから離そうとして攻撃をうけてるようだ…。
いやがらせか?こういう生き物なのか?
「ふみふみワンコの洗礼を受けたか…。」
長老が言ってるのが聞こえた。
ああ、なんか気が遠くなってきた。
優黎幸せに出来ないかもしれん。
すまん。
「わー、ロビンさんしっかりしてー。」
優黎の声が遠くできこえる…。
ふみふみワンコは短編小説『ウサギは竜で配送する。』に少しだけ出演してます。
よろしくお願いします。




