老害を排斥する方法→計画中
あの老害連中め!
オレは机の脚を蹴った。
「いたた。」
あしがいたい。
「おちついてください。」
側近の宜・アレンが言った。
「アレン、あの老害どもの言いぐさを聞いただろう!」
オレは言った。
「ロビン様、いつもの事ですよ。」
アレンがため息をついた。
オレは麻・ロビン。
ファモウラ軍国の総統だ。
麻家の総統としては4代目だ。
「『ロビン様はまだ、お若い』で作戦スルーすんじゃねえ。」
オレは言った。
ファモウラ軍国は元々は
ヒデルキサム大陸の北のそこそこの大きさの国だった。
ファーダリア王国というその国は
くさりきっていた。
王公貴族は贅沢してるのに
民に食糧が渡らず飢えていた。
その事を憂いた。
当時の軍の総督がクーデターを
起こして王公貴族を排斥。
そして、民に説いた。
食糧を求めて南へ。
と...そして南征は始まった。
ファモウラ軍国誕生だ。
王公貴族を排斥し民を率いた総督。
麻・ピーター。
それがオレのひいひいじいさんだ。
南征も4代続けば腐るものもある。
麻・ピーターはカリスマ性のある
民思いの指導者だったが。
2代目、麻・ブラッドは戦闘狂いだった。
3代目、麻・グレン、オレの親父は穏やかだったが
2代目の側近連中に良いようにされてた。
老害はすなわち、2代目の側近連中の事だ。
「なにか情報はあるか?」
潜入してい男イアンにきく。
「青服の傭兵達の仲間に青の指揮官とあだ名の凄腕の軍略家が現れました。」
イアンが言った。
青服の傭兵達か単独行動
でも小隊をくだす謎の凄腕戦士だな。
軍略家までいるのか?
「どんな男だ?」
オレは聞いた。
「女です。」
イアンが言った。
女だと...面白いな。
「通常の紺の制服より青い制服を着ているので上位者と思われます。」
イアンが言った。
青服の傭兵はムリュフ精霊国の着物に似ていて下がズボンの
何種類かの青い色調の制服を着ているからな。
それより青い制服か...。
「ヘチファデの戦いの敗北は青の指揮官が作戦をたてたと言う情報を拾って来ました。」
イアンが言った。
ヘチファデの戦い...。
「フフフ、面白いな、老害どもを下した女か...。」
そう、ヘチファデの戦いは連中の先走りで
敗北をきした戦いだ。
オレ達は反対した。
「会ってみたいな。」
オレは呟いた。
しょせんお飾り扱いなら抜けても大丈夫だろう。
「ロビン様、こちらはお任せください。」
アレンが言った。
「頼んだぞ、アレン。」
その青の指揮官、
見極めよう。
老害どもを排斥できる足掛かりとなればよいが。
どんな、男....女か..どんな人間なのだろう?