登場→魔剣姫様?
ついに来ました。
真打ち登場って
人任せにしてどうする、私。
「我が国の最終兵器、魔剣姫ニーシェル・ラーガラースです。」
シリス王子が言った。
黄色ががったオレンジの短い髪に
印象的な紫の目の色男風美形はなんか元気がない。
「遅くなりました、青の指揮官のご高名は聞いております。」
ニーシェル王女が言った。
「魔剣姫様こそ、素晴らしいご高名では?」
一騎当千の魔法剣士でカレヤーゼ高原戦は
彼女のひきいるラーガラース軍の活躍なくば
負けてたって聞いたけど。
「いいえ、たいしたことは有りません。」
ニーシェル王女が言った。
「では、こちらで作戦の説明をいたします。」
私は言った。
「はい。」
ニーシェル王女は言った。
「ひば、ニーシェル、お前がやはりきたか。」
ムリュフ精霊国の世継ぎ廣宗さんが言った。
ひばってムリュフ精霊国の挨拶かな?
「ひろ、あんたまで引っ張り出されたの?」
ニーシェル王女がため息をついた。
「大事な局面だからな...戦争が終わったらすぐ、嫁入り準備をしておけ。」
廣宗さんが言った。
なんで嫁入り準備なんだろう?
恋人同士なのかな?
「今、一番聞きたくない冗談だ。」
魔剣姫様が深いため息をついた。
「冗談ではないぞ、早く私のところに嫁にこい。」
廣宗さんが微笑んだ。
「あんたの嫁にはならない。」
魔剣姫様がきっぱり言った。
「なにを今さら、波留日のひばるは私のものだ。」
え。
波留日のひばるさん?誰それ?
「では、波留日のひばるさんにそのように連絡しておくよ。」
魔剣姫様は言った。
「波留日のひばるはお前じゃないか。」
廣宗さんが言った。
「波留日に本人いるからね。」
波留日に本人?なんのはなし?
「二人とも青の指揮官がビックリしてます。」
シリス王子が言った。
「すみません。」
ニーシェル王女が言った。
「申し訳ない。」
廣宗さんが言った。
「晴喜と私がグーレラーシャの戦竜とここを担当ですね。」
魔剣姫様が言った。
大型通信機に映し出された陣を見ながら。
「はい、動きはこんな感じで。」
私は動きを画面上で示した。
「ニーシェル!晴喜軍がたしかにメインだが、ムリュフの指揮は私だぞ。」
廣宗さんが言った。
「晴喜を立てとかないとうるさいからね。」
魔剣姫様が言った。
確か、波留日の人が晴喜さんだ。
あの人も魔剣姫様を待ち望んでたな。
男の友情っぽい...魔剣姫様は女性だけど。
「まあ、作戦は端末...通信機に送っておきますのでよろしくお願いします。」
私は言った。
これ以上痴話喧嘩見たくないもん。
「あの青の指揮官さん、お強いと聴いたのですが。」
作戦確認が終わり帰ろうとしていたら
魔剣姫様に呼び止められ言われた。
「一応、本業ですので。」
私は言った。
魔剣姫様より強いかは謎だけど。
魔法っぽいのは空間術だし。
「だから、隙がないんですね。」
魔剣姫様が言った。
手合わせしたいとかじゃないんだ。
「あと、お菓子教室をされてるとか、リツデイナさんに連絡入れたらそう言ってました。」
なんかキラキラした目してるな。
「今は中止中ですが。」
私は言った。
「再開したら、ぜひ、私にもおしえてください、好きな人に贈りたいんです。」
魔剣姫様が言った。
好きな人?廣宗さんじゃないよね?
まさか、晴喜さん?奥さんデロデロの?不倫?
「いいですけど、どなたに贈るんですか?」
私は聞いた。
「越郎さんに...道路工事の現場監督なんです。」
ニーシェル王女がはにかんでほほを染めた。
わー、なんか可愛いぞー。
現場監督さんうらやましい。
「喜んで教えますよ。」
私はニコニコした。
最終決戦が終わったら。
お菓子教室再開だ。
魔剣姫様も可愛いしリツデイナちゃんも
やりたがってるしグローリエさんも
あと、何人か増えそうだし。
そのためにはファモウラとの和平が成立しないとね。
なんか、ロビンさんに会いたくなってきたよ。
本日更新(平成25年4月9日)の(20時更新予定)
魔剣姫は振り返らない
で魔剣姫様目線のバージョンを投稿してます。
よろしければごらんください。




