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極甘→妹夫婦襲来

ねえ、快黎(カイリ)、相変わらずだね?

甘い、甘すぎるよ。


「お姉ちゃん~。」

妹の快黎がやって来た。

私がケイル軍王さんの仮住まいに

預けられてるのを心配したらしい。

「快黎、元気そうだね。」

妹の快黎は考古学者でグーレラーシャの

アルティウス王子と結婚している。

つまりイェティウス王子の義理の妹なんだよね。

本人いわく、アルティウス王子に押しまくられたんだそうだ。

「お姉ちゃん、大丈夫?」

快黎が言った。

「…大丈夫じゃない。」

私は言った。

「…義姉上様アネウエさま、グーレラーシャに帰りますか?」

義弟のアルテゥウス王子が嫌がる快黎を膝の上に抱き込みながら言った。


アルティウス王子と快黎との結婚騒動が昨日のように思い出されるよ…。

宇水の妖怪がほくそ笑んでたのが印象的で

快黎は一体どんな悪い事を宇水の妖怪にしたんだろうって思ったよ。


「うん、いっそ私と明正和次元に帰ろう。」

快黎が言った。

「そんな冷たい事を言うのはこの口ですか?」

義弟はそういって快黎にキスした。

長々と…。

人様の家でしないでもらいたいな。

グローリエさん真っ赤じゃない。


「優黎は私の側室になる予定なので帰りません。」

ケイル軍王さんがニコニコしながら私の太ももに手をおいた。

そうそう太ももから外した。

「おや、義姉上様を側室ごときになさるおつもりですか?明正和次元の名家五十嵐の本家筋に近い息女を…。」

アルティウスが言った。

「…アキュア聖王国の軍王の側室だが、不満ですか?アルティウス殿下。」

ケイルさんが言った。

「ええ、不満です。」

アルティウス王子が微笑んだ。

「そうですか?」

ケイル軍王さんも微笑んだ。


喧嘩しないでよね。


なんか二人とも冷気だしてて寒いな。


「お姉ちゃんは婚約してるんだよね、相手はどんな感じ?」

快黎が聞いた。

「うーんとね…。」

ロビンさんは優しい…。

「どんな、遺跡の時代の人?」

快黎が言った。


妹は考古学者で遺跡マニアな変態です…。


言うに事欠いて『どんな遺跡時代の人』かい。

妹の旦那のアルティウスは『どんな遺跡時代の人』だったんだい?


「普通の現代人だよ、優しいし。」

ああ、ロビンさんと会いたい。


「そうなんだ…つまんないのー。」

相変わらず、遺跡しか頭にないんかい?

「快黎、今度の休みミル・キシグ古王国の遺跡にいきましょう。」

アルティウスが微笑んで快黎の指にキスをした。

「うん、アルティウス♪」

快黎が言った。


甘甘甘だわ…。


「…不都合はないの?」

快黎が言った。

「じゃあさ、まめにここにきて話相手になってよ、アルティウスさんなしで。」

そうすればグローリエさんに友達できるし。

「わかった、いいよね、アルティウス。」

快黎が言った。

「…しかたありません、義姉上様を慰めてさしあげなさい。」

ため息をついてアルティウスが言った。


「グーレラーシャ人の新婚は甘甘って本当なんだな。」

ケイル軍王さんが呟いている。


言えない…この二人が結婚して5年もたってる規格外の甘さだなんて…。


普通のグーレラーシャ人でも抱き上げまくるのは新婚半年くらいだよ…。

まあ、甘いのは変わらずだけど…歳とっても。


私、いつまでケイル軍王陛下の仮住まいにいないとなんですかね。

私もロビンさんと早くイチャイチャしたいよ。

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