呑気→ヘチファデ戦 作戦会議
結局、作戦会議に出てるよ。
あのさ、別に裏切ってないからね…。
裏切る以前に私アキュア聖王国の人間じゃないし…。
パーウェーナ世界の人間ですらないよね。
「五十嵐軍師はどう思われますか?」
ビレキスさんが聞いた。
雫老将軍が出てきた事で混乱しているらしい。
雫ジェームズはかつて二代目ファモウラ総統に仕えた。
天才軍師らしい…。
この前のヘチファデ戦でも作戦をたてたと言う情報が入っている。
「陣形が古い!」
フオストさんが叫んだ。
まあ、古いっちゃ古い。
うまく使われればダメージだけど...。
知り尽くされた陣形で戦いを挑む。
よっぽどの自信家らしい。
「さて、どのようにいたしますか?」
ヤテギさんが言った。
「ええ、こんな感じで。」
私は言った。
傷は抜糸が終りました。
動きすぎて治りがわるく。
大分、先生に怒られました。
ケイル軍王さんのせいだよ。
ああ、自分のテントに戻りたい。
「こちらの動きはこういたします。」
黒猫軍師が言った。
「では、精霊術でのサポートはこちらから。」
ムリュフ精霊国陣営の人が言った。
波留日の人なんだそうだ。
ムリュフ精霊国、日本ぽいらしい、
一度、いってみたいな。
「我々はこちらから参ります。」
ラーガラース烈王国の
シリス王子が言った。
有能な魔法弓使いらしい。
でも、いとこでラーガラース烈王国の
お世継ぎのニーシェル王女の
『魔剣姫』というネームバリューに
隠されて有名じゃないらしい。
その、魔剣姫様は今本国に帰っている。
「オレらはこう動くよ。」
レシファードが言った。
「私はこのように。」
コルネウスが言った。
二人とも、私の親友だ。
こちらに来てよい友を得た。
あと、得たのは...。
愛しい人...。
ロビンさんだ。
明正和次元で何をしていいか
わからずにいるより、
今、生きてる感じだな♪
雫老将軍は叩き潰す。
ローさん、ロビンさんから
あの襲撃の黒幕だって聞いたし。
孫娘を無理矢理ロビンさんの嫁に
しようとしてるんだってさ。
完全私情です。
叩き潰します。
「それをふまえてこのように、作戦を立てました。」
私は大型通信機に動きを示した。
「素晴らしい作戦だった。」
ケイル軍王さんの仮住まいへの
帰り道(帰りたくないよ)ケイル軍王さんに
言われた。
「仕事ですから。」
契約切れたら、さっさとグーレラーシャ
陣営に戻ろう。
「私は、心から、優黎に惚れている。」
ケイル軍王さんが言った。
「幻想です。」
と言うことにしておこう。
「つれないな、だが本気だ。」
ケイル軍王さんが言った。
「本気でも、私は好きな人がいますから。」
私は言った。
「諦めない。」
ケイル軍王さんが言った。
全く、困った人だよ。
戦時下の緊張感のドキドキと
恋心を勘違いしてるんだよ。
グローリエさんにそのセリフいってください。
どうせ、聞くなら和平実現の話し合い
の進行状況聞きたいんだよね。




