必修→楽しい傭兵生活
ああ、疲れた。
作戦まで休むか。
戦場の宿舎なんてすぐ、
設置、回収がすぐできる
テントだ。
キャンプに使うようなのと違い
防弾素材でできてるらしい。
「一応入口センサーはオンにしておいて。」
これをしておくと誰がが入ろうとすると通信機に連絡が入る。
通信機をすぐにとれる位置において、寝袋にくるまって休んだ。
ぴーぴーぴー。
ああ、通信機がなってる。
侵入者?まだ、時間じゃないはず。
「優黎さん、仕事しながらですが食事いきましょう。」
イェティウス軍師が覗きこんでいた。
王子様が誘いに来るな。
「......仕事ですか?」
私は言った。
「それから、出来ればこちらでなく指令部の近くに移ってもらいたいです。」
イェティウス軍師が言った。
「お断りします。」
私が言うと軍師は悲しそうな顔をした。
「まあ、食事にいきましょう。」
イェティウス軍師が言った。
そうだね、いくか。
指令部の近くは傭兵のテントよりもっとしっかりしたプレハブがたっている。
結構身分の高い人がいるらしい。
「あなたが青の指揮官か?」
見たことのない男性が言った。
軍服をきた...若いな結構。
「単なる守護戦士です。」
私は言った。
テーブルの上には湯気の上がるスープに魚のソテー、サラダにパンか...。
結構、素朴な食事だ。
まあ、戦場でこれは贅沢かも知れないけど。
でも、食糧はきちんと配給されてるしね。
「わが親愛なる青の指揮官ですよ、アキュア聖王国の軍王殿。」
軍師イェティウスさんが言いやがりました
「そうか、ではまず食事を。」
アキュア聖王国の軍王さんが言った。
「私はケイル・アキュアだ、今上聖王陛下の従弟だ、青の指揮官の高名はわがアキュア軍まで鳴り響いている。」
軍王さんが言った。
また、なんて大袈裟なんだ。
「私になんのごようですか?」
私は聞いた。
このスープ美味しい、作り方知りたいな。
「青の指揮官に会わせろってうるさくて。」
イェティウス軍師が魚のソテーを綺麗に切り分けながら言った。
「ぜひ、こちらの作戦会議に参加していただきたい。」
ケイル軍王が言った。
私は一応グーレラーシャ傭兵国所属の傭兵だからアキュア軍までは作戦会議に出てないしね。
「お断りします。」
そんな面倒な事できるかい。
どうせ、うるさい忠臣とやらに邪魔されるに決まってる。
それに私はいっかいの守護戦士なので。
「青服の傭兵の動きと連動するのには必要だ。」
軍王さんが言った。
青服の傭兵=守護戦士の事だ。
准一級取り立てが指揮官実習生として来ている。
あと、二級も指揮される側として来ている。
「ファーリー家の若長が来てるはずです。」
私は言った。
「彼女はあなたより経験が少ない。」
軍王さんが言った。
ミチヨ・ファーリーはまだ、准一級で経験が少ないけど守護戦士の総本家の跡取りなんだよね。
私は日本のファーリー家の分家の五十嵐本家のそれも当主の従兄弟の子供だし。
ややこしいな。
「私が総本家の若長を差し置いて指図出来ません。」
と言うことにしておこう。
「ミチヨ殿もお呼びしよう、気にしないと思うが。」
軍王さんが言った。
「優黎さん、僕も参加します、あなたはグーレラーシャ傭兵国所属の傭兵ですから。」
グーレラーシャの黒猫軍師が言った。
ああ、めんどくさいよ。
私は別に頭良くないよ。
作戦会議になんで誘うのさ。
まったく。
一般的な傭兵生活したいよ。