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「オレはあの作家が嫌いだ」

掲載日:2026/01/30

 オレには嫌いなWEB小説家がいる。




 そいつの書いたWEB小説は隅から隅まで気に入らない。奴の書く文体そのものが、テンポやリズムが気持ち悪くて気持ち悪くて仕方ない。

 昔の「追放ざまぁ」が流行った時も流行に乗っかっただけで、最近ではダンジョン配信物も流行りだからと手掛けていて自我が無いのか?

 ただ流行を追いかけるだけで人気取りしてるだけじゃないか。それで書籍化出来るだなんてボロい商売だよな。

 そんな()れ手に(あわ)の商売をしているのも気に入らない。




 その「追放さまぁ」も「主人公自ら報復行為に及ぶ」のではなくて「主人公を追放した側が次から次へを自爆を繰り返して落ちぶれる」という有様で、

 SNSでは「なるべく主人公の手を汚さずに『天罰が下った』という形にしたかった」と言っており、呆れさせる。そんな「茶番劇」を読者が見たいと思っているのか?

 ちなみにそいつがやってるSNSは全部フォローしているし、逐一監視を続けている。

 奴の言う事はその全て、1字1句その全てが気に食わないが見ずに非難するのは仁義に反するからな。




 しかもアイツは書籍化作家で、これまで5作を世に出している。

 それらは全て「こき下ろすために読む読書用」と

「こんなクソ小説があった事を後世に残すための保存用」と

「この小説がどこがどうどんな風にクソなのかを知り合いに教えるために貸すレンタル用」の3種類を新刊で買っている。

 アイツの事は嫌いだが読まずにこき下ろすのはもっと嫌いだからな。




 何故新刊で買うかって? それは最近の出版社は赤字が怖くて書籍を出したがらないせいで、中古だと逆に値が上がる可能性があるからだ。

 高いカネ払って中古を買うのは「負け」なので安くて確実に買える新刊を予約した上で購入している。

 書籍化だけでも許しがたいのに書籍化作品の内3作もマンガ化されており、それも「読書用」「保存用」「レンタル用」の3冊を新刊で買っている。

 さっきも言った通り、アイツの事は嫌いだが読まずにこき下ろすのはもっと嫌いだからな。




 その上でオレは「書籍化作の挿絵担当者」と「マンガ作画担当者」に直筆の手紙を送っている。内容はべた褒めで、けなすつもりは全くない。

 オレが気に入らないのは原作者のアイツだけであって、ソイツに仕事上仕方なくかかわってるだけの挿絵担当者やマンガの作画担当者に罪は無い。

 だからこそアイツ以外の彼らの仕事にケチをつけるつもりはない。絵が描けるってのはそれだけで才能だからな。




 今度はアイツの代表作とでも言うべきものがアニメ化されるらしい。もちろんレビューで徹底的に非難するためだけに全ての配信元と契約する予定だ。

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