童話 くるくるまわる
ぼくはいつも ひとりきり
うえもしたも ひだりもみぎも
なんにもなくって まっくらやみ
だれのこえも きこえない
あるときだれかが やってきた
さびしくなって よびかけた
どこにいるの?
ここにいる
ちかくにいるの?
ちかくはない
とおくにいるの?
とおくはない
どこにいるのか おしえてよ
ほんとはここに そばにいる
ふたりはてをのばして みつけあう
てとてがふれて おどりだす
うれしくなって おどりだす
きみのまわりを まわろうか
ぼくはきみを ささえるね
くるくるまわる ふたりでまわる
くるくるまわる よりそいながら
いつしかみんなが まわってる
みんなでいっしょに おどりだす
にじのように かがやいて
めぐりあいの うたをうたう
ほしのように またたいて
きらめくすがたは あまのがわ
うみのように うずまいて
くもをちらして うずまいて
そらのはてまで うずをまく
うずまくそらに ながれぼし
ながれぼしは おをひいて
だいちのかげに きえていく
みんなはしだいに はなれだす
おどりつかれて はなれだす
うずはちいさく きえていく
ぼくはきみと おどりたい
ぼくもきみと おどりたい
くらやみにはもう いきたくない
このてはいつか はなさなきゃ
おねがいだから そばにいて
わかれのじかん さようなら
さびしくなって てをのばす
そのてはなにも つかまない
みんなはとおくへ たびにでた
わかれをつげる ながれぼし
なみだをふいて あるきだす
ほしのなごりを だきながら
めぐりあうため あるきだす
てをのばして ひきあって
そのてをつよく にぎりあう
おわりのおどりが はじまって
はじまりのおどりで まわりだす
きらきらまわる せかいはまわる
きらめきながら くるくるまわる
そしてだれかと めぐりあう




