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第二十二章 魔族と人間

時は引き続き300年前


「ベラ、お帰りなさい、あれ今日はあんまりケガしてないんじゃない?」

「ただいま、メア、はいなんだか少しだけ、コツをつかんできた気がするんです」


ライコ様との修行がはじまって2年近く経った

最近ではライコ様の攻撃も受けられるようになり、一撃くらいなら入れられるようにもなってきた

それでも、まだまだ勝てるビジョンは全くない

圧倒的な壁なことには変わりはない


「いいね!もうそろそろ、ライコ様にも勝てるようになるんじゃな~い」

「いや、まだまだです…まだ俺じゃ勝てるビジョンがわかない…それに強さという曖昧なものに対して、その成長を実感しにくいんです…」

「うーん…じゃぁ」


その瞬間メアは、俺の目に向けて手刀を放った

俺がはじめ、出会った時と同じ手刀だ

出会ったと当初は全くよけられず、瞼を切ったが

今は…


「ちょっ!急に何を…あっなるほど…」

「ね?私の手刀よけられるようになってるじゃん」


まったくの殺気のない手刀、見てからの反射ではない

何かをとらえている

これがコツだ、何の感覚なのか全くわからない…

だが確実に強くなったことを確信した


「メアありがとう、しっかりわかりました」

「わかったならよし!あっ、メラが泣いてる!ごめんお願いしてもいい?」

「もちろんです!はいはい、メラおなかすいたのかな?いやおむつだね、ちょっとまってね」


そう、俺たちにはメラという娘ができた

俺とは違い、強大な魔力を持って生まれてきた

俺は魔力がないから論外だが、メアの魔力を受け継いで炎の魔力属性だ


「いやはや…もう家がかなり壊れたな…」


そう、メラは魔法使いとしての素質がとても高く

まだ生まれて間もないというのに

様々な魔法を使っいる

そのおかげで家が燃えたり、しているわけだ…


「よし、メラもう大丈夫だよ~」

「ありがとう、そういえばそこにある新聞読んでみて、結構情勢が怪しいっぽいんだよね」


新聞か、しばらく読んでいなかったな

久しぶりにゆっくりと読めそうだな


『人間と魔族の関係悪化か?エクスターミネーターによる、人間駆除』


エクスターミネーターか…かなり昔からある組織だが、最近はめっきり見かけなかった…

それが、勢力を伸ばしてきたと…

簡単にエクスターミネーターについて説明すると、人間を襲って、金品を奪い生計を立てている組織だ

エクスターミネーターのトップは術式付与者らしく、人間を即死させる魔法

「エクセキュート」

という魔法を付与しているらしい


「なるほど、これはかなり、まずいな…俺たちの関係をよくないと思う人が増えるかもな…」

「えぇ、それに魔人もかなり力をつけてきていて…この村もそのうち襲われてしまうかもしれないわ…」「魔人か…」


俺は正直あったことはない…魔法使いとしての才能がとても高く、基本的に戦闘した場合勝てない

話が通じないやつも多い


「はい!暗い話はおしまい!ご飯食べましょ」

「えぇ、そうしましょうね」


エクスターミネーターの情報は人間界にはあまり入ってこない

そういうことは魔族のほうが詳しいな…癪だが俺の地元に聞きに行ってもいいな…

あいつらは、頭をしっかりと使うし手練れだ

戦闘においてはプロフェッショナルだからな


「メア、もし俺のいた村の魔族たちが、エクスターミネーターだったら、俺どうすればいいかな…」

「えっ?うーん…ベラトールは関係ないんじゃない?だって、逃げてきたわけだし」

「ごめん、急に暗い話をしてしまって」

「そうそう!ご飯くらい明るく、楽しく食べましょ!」

「そうですね!」


なぜ、こんな疑問をメアにぶつけたかというと

俺のいた村では、幼いころから魔法使いとしての才能があると認められたら

すぐに、訓練され、とても優秀な魔法使いにされた

しかし、今思いかえってみると教えられている魔法の、ほとんどが攻撃魔法で戦闘特化の魔法使いを要請していたのではないか

また、魔族しかいない村にしてはかなり、潤っていてその資金のルートが不透明だったということ


「ごちそうさまです、お皿は俺が片付けますね」

「うん!ありがとう」


今日の夜あたり、行ってみるのもいいが…さすがにオレ一人だと心もとないな…

あそこは、エリート魔法使いの集団だ

さすがに勝ち目がないわ


明日、ライコ様に掛け合ってみるか


「じゃあ、お風呂入ってくるね」

「はい、その間しっかりとメラをみてますからご安心を」

「ちゃんと見ててよね!前科あるんだから」

「すみません…」


メラは将来すごい魔法使いになるだろう

こんなに魔力もあって


「ね、俺は魔人との戦争を終わらせないといけないんだ、メラはちゃんと人の役に立つような魔法使いになってくれよ」

「もちろん、私はパパとママの最強の娘なんでしょ?」

「あぁそうさ…って喋ったぁ!?ちょっとまっててね!メア!メラが喋ったぞぉ!」

「えっ!?嘘!ほんと!まって!今すぐ行くから!」


まぁ、なんとなく察しが付いてはいたが

魔族の血が混ざっているのだから、成長が早いのは必然的だ


「メラ?ママだよ!」

「うんわかってる、ママ服、着たら」

「あっ!ほんとだ!あわわ!いやぁでも、本当に成長が速いね…」

「えぇ、もう魔導書を読ませてもいいかもしれませんね…しかし魔族の血があるとはいえ、かなり早い成長ですよ」


メラの魔力量は、日に日に増えている

生まれたときは微量だった、しかし今では生まれたときの日にならない魔力量だ…

本来、魔力は生まれたときに確定するのだが…神からの授かりものが多い娘だ


「魔導書読みたい、まだこの小さい火出すやつしかできない」

「おぉ!そうかそうか!村の魔導書を全部持ってこよう」

「だめよ!攻撃魔法なんか教えたら」


しかし、この村では魔法を教えられる人なんかいないぞ…

基本的に戦士になることが多い村だからな

隣の比較的大きな都市に行ったほうがいいかもしれないな…


「メラ、いいかいその魔法という力はとても強力なんだ、むやみに使ってはいけないよ、本当に危ないなと思ったとき、自分と周りの人を守るために使うんだ」

「うん、わかった」


かなりバサバサしてる性格なんだな…

俺も昔はこんな感じだったが…まぁメアと出会ったからか

メアもとても明るい性格だし…本当に俺らの子供なのだろうかとも疑いたくなる

まぁメアが浮気しているわけないよ!



翌日、メラは走り回るようになり

魔力探知もできるようになった

村の魔導書もたくさん読むようになって嬉しい


「メラ、お洗濯もの持ってきてくれるかしら」

「うん、わかったトリストクエ(風操作魔法)

「おぉ!すごいな、もうこんな上級魔法を使えるようになるなんて、パパ誇らしいぞ!」

「結構、簡単にできたよ、もっとすごい魔導書はないの?」


うーむ…この村にある魔導書はすべて読破してしまったか…たった一日で…


「なぁ、メラもっとすごい魔法を、知りたくないか?」

「うん、知りたい魔法覚えるの好きだから」

「この村の魔導書はすべて読んでしまったんだよ、だから隣町に行かないといけないんだ…」

「そう、じゃぁ行ってくるよ、テレポート(座標移動特別魔法)


ははは…そんな魔法は教えたつもりないんだけどな…

この村にもそんな高等魔術書はない

ライコ様か…あの人なら知ってそうだな


「さて、俺も修行に行ってきます」

「あっ、それなら私も森に、薬草を取りに行こうかなと思って」

「森ですか?あそこは魔族も、魔人もいるのでかなり危ないですよ、一人で行くのは」

「うん、わかってるよ、誰よりもね、だからちゃんと武器持っていくよ」


たくましいお嫁さんだよ…

しかし、魔族ならまだいいけど、魔人だった場合は物理攻撃が通用しないからな…


「せめて、ライコ様と一緒に行くとかしないと、魔人が出たら対処できないですよ」

「うーん、確かに…じゃぁこの閃光魔弾を持ってくよ」

「しかし…わかりました十分注意してくださいね」


確かに、薬草を取るなら裏の森に入るのが一番だが

あそこは、魔力の瘴気がとても濃いから、魔族とか魔人が多く住み着いているんだよな…

いまは、社会情勢も怪しいから魔族と出会ったら、殺そうとしてくる過激派もいるかもしれない


「それじゃぁ、行ってきます」

「うん、私もいってくるよ」


うーむ…やはり心配だ、ライコ様は一緒に森に入ってメアを守ってくれと言ったら

言ってくれるだろうか…

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