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第十九章 ラグナ・グリーンリーフ

急に話が変わってびっくりしているかもしれないが

私は、ラグナだ

あまり、私のことについては知らないだろう

まぁ、そもそも話してすらもいないのだが

私は、代々剣聖の家系に生まれてきた

それがグリーンリーフ家だ


「おはようございます、ラグナ様朝食の準備ができております」

「おはよう、レイナさんありがとうございます、申し訳ないのですが、すこしだけ剣の鍛錬に付き合ってもらってもよろしいでしょうか…」

「はい、もちろんです!」


この方は、レイナ

戦災孤児でグリーンリーフ家に拾われ、今このように執事をしてもらっている

とても仕事が上手で、何より剣の腕が素晴らしい、その当時剣聖だった母上を倒したなんて逸話もある

とても、尊敬している方だ

試験を受けていないだけで、ジリオンランク剣士の実力はあるだろう


「ラグナ様、木剣をお持ちしました、相変わらずとてもおきれいにされていらっしゃる…とても大切にされているのですね…」

「もちろんです、どのようなものにも、魂はこもる…大切にした分だけ、私にいいこととして帰ってくると信じておりますから」


これは、まぁグリーンリーフ家の家訓でもあるのだが…

私たちの家では自然を尊重し、建物も自然環境、景観を壊さないように、枯れてしまった大樹をそのまま活用して、その中に家を作った

とても暖かく、大好きな我が家だ


「それでは、ラグナ様早速、まいります…」


風が顔の横を通り抜ける感覚がする

次の瞬間には、すでにレイナの剣は私の顔をかすめていた

この速度は異常だ…魔法を使っていると子供の頃は考えた

しかし、魔力探知ができる今となっては、その魔力の少なさから魔法は使っていないと断定できる


「おっと…少し油断していた…」


しかし、もちろん私も剣の鍛錬は一切怠っていない

日々上達しているはずだ


「素晴らしい、剣技です!しかし…間合い管理を魔力探知に頼りすぎている…」


まずい!近づきすぎた、この間合いは


「入ってますよ」


頭に、こつんと木剣が当たったのを感じた

見えなかった、その間合いの調整は、まさに見せられているような感覚だ

入って来いという、トラップだ


「さすがです…レイナさん」

「そうですねぇ…すこし魔力探知に頼りすぎていますね、もうすこし他の方法の探知を思い出してください」


ほかの探知方法…そんなものあっただろうか…

剣術も大事だが、座学も同じく大事だ

まだ勉学が足りていないな…


「それでは、朝ごはんにいたしましょうか」


朝ごはんを食べながら、剣術書を読む

しかし、これらの本はもん何回も読みあさり、紙がめくるところだけ、黄色くなってしまった

まぁ、何度読んでも同じ内容だ

だが読み落としがあるかもしれない

今日言われた、魔力探知以外の探知…

思い当たる節がある…リリアさんが詳しいはずだ

これから学校だし、リリアさんに会ったら話を聞いてみよう


「ラグナ様、お待ちしておりました、本日の朝食はフレンチトーストでございます」


おぉ!とてもうれしいな!私の大好物だ

リリアさんには女の子らしい好物だといわれたが、まぁ男女は関係ないだろう


「ありがとうございます、いただきます」


テーブルに置かれたお皿から、甘くやわらかな香りがふわりと立ちのぼる

焼きたてのフレンチトーストは、外はこんがりときつね色で、フォークを入れると表面がかすかにサクッと音を立てた。中はふわっとしていて、まるで雲みたいに軽い

ひと口食べると、卵とミルクの優しい甘みがじゅわっと広がって、ほんのり香るバニラが鼻をくすぐる

シロップがじんわり染み込んだパンの温かさが舌の上でとろけて、思わず目を細めた


「…ん〜っ、しあわせ…」


軽くバターが溶けて、塩気が甘さを引き立てていく

ナイフで切るたびに、ふわふわの断面から湯気が立ち、光を受けてきらきらして見える

一口ごとに、疲れや冷たい空気まで溶けていくような、そんな優しい味だった


「ありがとうございます、ラグナ様はとてもおいしそうに食べなさるので、とてもうれしいです」

「ほんとうですか?それは私もうれしいです」


さて、ご飯も食べ終わったし

着替えて、学校に向かうとしよう

今日は、闘剣会だから、白の戦闘服を着ていこう

上位三位の剣士は着れるらしいのだが、正直汚れるのであまり好きではない


「まぁ、すぐに着れるところはいいところではあるな」


さて、時間だ


「いってきます」

「行ってらっしゃいませ、ラグナ様」


今日はとても、すがすがしいね

夏なのに朝が、涼しい

昨日の夜、雨が降っていたからだろうか…

道には、まだ水たまりがある

魔法使いなら、ファストトラベルかほうきで飛んできたりするのだろうが、剣士は基本的に徒歩だ

まぁ、走ってもいいけど乗り物に乗ったりファストトラベルは、剣士としての恥だ

もちろん、緊急事態で、その場所に駆け付けないといけない場合は、使うが

登校くらいじゃ、使わないだろう


「おはよう、ライオさん今日はとてもお元気そうですね」

「おう、今日は涼しいからな、最近はずっとあつくて、俺でも熱中症になりかけたぜ…」


早速、ライオは服を汚している

まぁ森を歩いてきたんだ、仕方ない


「なぁ、今日お前んち行ってもいいか?」

「ほう…珍しいですね、ライオさんが私の家に来たいなんて…」

「いや、探してる本があってな …リリアの家とかアリサの家も探したんだがなかった…もちろん学校のもだ、禁書庫も漁ったがしかし…」

「もちろんいいですよ、しかしそんなによく読み漁れましたね…」

「おれが、見たものをすぐに記憶できるってこと忘れてんな?」


あぁ…そんな能力もありましたね

とても優秀な能力だ…

それで、いまでは学校に行っても基本ねてても、成績優秀なわけだ


「おはよう、ラグナ、ライオ」

「おはようござまいす、リリアさん」

「おう」


おや?アリサさんが見えませんね


「今日はアリサやすみなのか?」

「いや、単位免除の授業らしいから出ないんだって」


トリリオンランクだと、免除される授業も多い

私は、剣術指導は免除されている

だが基本的には出席しないといけない

アリサさんの場合は、トリリオンランクに加えて、魔法陣検定トリリオンランク

防御魔法検定トリリオンランク

を持っていらっしゃるからね


「リリアさん、本日私の家で本を読む会をするのですが、ご一緒にいかがですか?」

「そんな会だってきいてねぇよ!」

「そこは、ほらあれですよ、ね?私がリリアさんとね?」

「あぁそういうことか、リリアそういうの詳しいんだろ?アリサとかも誘ってどうよ?」

「いいね、ラグナの禁書庫に入れるならいいよ!」


禁書庫か…まぁ大切な本ばかりだがリリアなら汚したり破ったりはしないだろう…


「問題ないですよ、入っていただいて結構です」

「本当!?やったー!」


本当は、封印の書も何冊かあるので、あまり入れないほうがいいのですが、まぁ区別つくだろうし開けないだろうし


「それじゃあ、また放課後にね、ライオ!アリサもちゃんと誘っておくよ〜」


とても楽しみだが…嫌な予感もするなぁ…

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