第十八章 久しぶりの帰宅
やっと、ジリオンランク魔法使い試験が、終了した
体は、完全にボロボロ…もちろん物理的に、攻撃をくらったりしたわけではないが…
魔力を消費しすぎて、体力がない…
「疲れた…まだ家につかないのか…」
『もう少しだぞ!寝るな!風呂入ってから寝ろ!頑張って馬になって運んでやってるんだから』
あぁ…家が見えた…もう…意識が…
『リリア!だめだ!寝るなー!リラ様起こしてくださいませんか?』
『わかった、トライット』
「はっ!眠気が一気に吹き飛んだ…」
まさか…覚醒魔法を使ってくるとは…
体はだるいけど、意識だけはこっちの世界に戻ってきた…
『ついたぜ!こんにちは!リリア・レッドヴェイルの友獣のソルセリオンです!開けてください!』
『簡単な、施錠魔法だね…どうする?壊す?』
「やめて…壊したら、母上が来てしまう…いろいろと面倒だから…私が開ける…」
ただいまー…我が家…なんかかえってくるの久しぶりだな
「おかえりなさいませ、リリア様申し訳ございません、ただいま開錠いたします」
「ありがとう…お風呂沸いてる?」
「もちろんでございます、すぐにお入りになりますか?」
「うん、お願い…」
はぁ…このかおり…バラの香りと、すこし埃っぽい、古い建物の匂い
吹き抜け二階からつるされた、暖色光を放つシャンデリアが、空間を温かくしている
「ただいま、私の部屋…あっ私はパジャマ片付けないで家でちゃった…」
『執事は、部屋の片付けしてくれねぇのか?』
「私の部屋には入らないように言ってあるの、危険な魔薬とか、魔導書があるからね」
『たしかに、これは危ないわ…珍しいね、猛獣書なんか持ってるなんて…それに本物発行版…魔力で作った魔獣とはいえ、本から出したら危ないよ』
だから、私の部屋と禁書庫には、私とアリサしか入れたことはない
まぁ、アリサも1回しか入れたことないけど
「さてと、お風呂行ってくるね、リラはお風呂入れるの?」
『もちろん入れるよ、まぁ嫌いだから入らないけどね、まぁお風呂入るくらい汚れてないし、そもそも光の精霊だから汚れないし』
「違うんだよ!大浴場で泳ぐのが楽しいの!行くよ!あっ、ソルセリオンはお留守番ね」
『そんなぁ…』
はぁはぁ…こんなに遠かったっけ?
私の部屋から大浴場
こんなに遠いなら、部屋に備え付けのお風呂にすればよかったわ…
いや!大浴場で泳ぐために行くんだ!
『そもそも、大浴場は泳ぐ場所じゃないよ…』
「いいじゃん、だって私の家だもん」
ここの角を曲がって…
「やっとついた…」
『すごいね、ここの廊下…東洋の国の旅館というものの廊下みたいだ…』
「そうそう!昔一回だけ行って、その時に素朴でいいなぁと思ってね、露天風呂からは石庭の中庭が見れるよ!」
『知ってるよ、とても綺麗だよね…あとはユカタと言う衣装も可愛らしくて私は好きだなぁ』
「待って…やっぱり私のお風呂覗いてたなぁ!」
全く…まぁこれから一緒に入るからまぁ、変わらないか…
「はぁ、うわっ…服めっちゃ汚れてるじゃん…最悪だ…」
『おぉ…すごい…大きい…こんなに大きかったのかやっぱり、生で見ると違うなぁ』
「そうそう、私の一番好きなお風呂だよこれが…ってどこ見てんのよ、そっちの話だったのかい! 」
『私はこういう体に作られたから、成長できないんだよね…まぁもちろん魔法でどうにでもなるけど…まぁ、この見た目には色々と助けられてるから、いいんだけどね』
「そうかい…ソルセリオン連れてくればよかったかな…お留守番にしたけど、声が男だからという理由なだけで、別に男じゃないしね…」
『いちおう、ソルセリオンはオスだけどね』
そうだけど…リラもなんか…おじさんみたいなんだもん…
『おねぇさん!お背中流しますよ!』
「結構です、嫌な予感がするので」
『いいじゃん!減るもんじゃないし!ほら好きな人に揉まれると大きくなるとかいうじゃん!』
「いやそれは、彼氏でしょ!てかそれ迷信だし!そもそも背中流すのに胸を触らないでしょ!」
まったく…こんなおてんば精霊だとは思わなかったわ…
『おてんばとは失礼な!ふん!もういいもん大浴場で暴れてやりますよ!』
「やめなさい!もう…私はお母さんか何か?ゆっくり入りなさい!」
もう…疲れてるんだよこっちは…ゆっくりさせてくれ…大浴場に来るんじゃなかった…
『わかった…髪だけでいいから洗わせて…』
「…髪だけね」
私の髪の毛長いから、洗うの大変だと思うけど…
まぁ頑張ってもらって
『リリアの髪の毛とても綺麗だ…ちゃんとお手入れしてる髪の毛だ…それにしてもここまで伸ばして、邪魔だなぁとか思わないの?』
「まぁ、少し邪魔だけどそれよりも、すごい効果があるからね、私の髪の毛には」
『たしかに、いまはだいぶ薄くなってるけど、防御の魔薬の効果が付与されてる…まさか!』
そのまさかだよ、私はトリートメント代わりに防御の塗布型魔薬を髪にぶっかけてるからね
『そんな高価なものを、毎日かけてるの?』
「まぁ、買ったら高いけど、私のは自作だからね」
うちの裏に山があって、そこにたくさんの魔草が生えてるからね、それで調合してあとは付与魔法を少々
『はい!終わり、流すから目つぶってね』
「ありがと、次はリラのも洗ってあげるよ」
『いや、私は常に綺麗だから大丈夫だよ』
そういって洗いたくないだけでしょ
まぁいいけどね
『じゃあレッツ、入浴!』
「よいしょっと…ふぅあったまる…」
『すごい!ひろーい!あはは』
めちゃくちゃ泳いでる…まぁいいんだけど
私も少し背泳ぎでもしようかなゆっくりと
「あぁ…試験疲れたぁ…もうどうでもいいやぁ…」
『お疲れ様リリア、私を迎えに来てくれてありがとうね本当に』
「うん…ってどさくさに紛れて触ってんじゃないよ!こらっ!ブラッドプロビデンス」
『へへん、当たらないよそんな攻撃』
甘いね、私の本当の狙いは陰魔法のデバフ効果
「グラビメール」
『うわっ!なにこれ!重力操作魔法?すごいねこんなの使えるの!』
いや、そう感じさせてるだけ陰魔法だからね
重力操作魔法はかなり疲れることがわかったからね
だから、陰魔法でそう感じさせてるだけ
『へぇ…すごいな…かなり強硬な魔術だ…』
「そりゃぁ、暗号魔法だし」
『まぁ、破壊できるけどね、そのくらいにしておきな、私が本気を出せばあんなことや、こんなことをさせる精神操作魔法だってできるんだ』
こわ…まぁパートナーに手を出すのはこのくらいにしておこう…
「ごめんごめん、私露天風呂行ってくるね…」
『あっ私も行く!』




