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第十六章 何かがおかしい試験

「それでは、試験を開始する、今この日から一週間以内に試験区域から脱出してこなかった場合、我々が救助に向かう、先ほども説明を聞いたと思うが、魔族や魔獣を倒した数はカウントしない、精霊と契約できるかどうか、つまり運ゲーだまぁ、頑張り給え君はリラと契約するのだろう?」

「はい、もちろんです!それでは、行ってまいります!」


ここは魔法使い特別監視指定地区になっているため、このように厳重なもんが設置されているのである

この門はイアペトゥス様の全魔力を放っても破壊できなかったそうだ


それにしても、一歩踏み入れるだけで、こんなに暗いのか…

目が慣れる前に襲われると大変だぞ…


『リリア、左から魔獣が来ているぞ、問題ない俺がやる、目がまだ慣れていないだろう』

「さすが、すぐに気が付いてくれるねぇ」

ラピッド・レイ(光下級攻撃魔法)


うひゃー…灰も残ってねぇ…

いくら下級魔法とはいえ、魔族魔獣には光魔法は特効だからな…

それに放っているのは、光魔法のスペシャリストソルセリオンだからね…


「さすがだねぇ、ありがと、私もそろそろ、目が慣れてきたよ本領発揮と行こうかね!」


といっても、今の光魔法の気配を感じてほとんどの雑魚魔獣は逃げ出しただろうね…

この試験区域には一応トリリオンランクまでの魔獣、魔族はいるごくまれにジリオンランクが混ざってたり、入ってくることがあるらしいけど…

まぁ、この調子のまま、イージーモードで終わってくれればいいんだけどね…


『とりあえず、雑魚敵は基本的に俺が倒す、リリアはリラの居場所の特定に専念してくれ』


ありがたいねぇ…そう、私はリラと契約しに来たわけだが、この試験区域の地図はないし、入口も毎回ランダムだ、それにここは瘴気が濃いから魔力探知も不可能だ…つまり、私ができるのは空間操作魔法で、そもそもこの試験区域全体を覆ってしまって、そこから特定するというもの

膨大な魔力を要するが、ソルセリオンもいるし、試験期間は7日間そこまで焦る必要性はない


「それじゃぁ、始めるよインフィニタス(最上級結界魔法)アストラル(応用探知利用)

『おうおう、そいつは古代魔法の一種じゃねぇか…リリアそんなもんも使えるのかよ…』

「ひとしきり、魔導書には目を通しているからね」


まぁ、やっぱり予想はしていたけど、そんなにすぐに見つかりはしないか…

使用できる時間は半日に一回、それもたったの30秒…

見つけられるのかな…



そのころ、外の様子



「いやぁ、今年こそ新しいジリオンランク魔法使い誕生ですかね?だってレッドヴェイルでしょ?絶対に契約できますよ」

「どうかな、今までのレッドヴェイルの魔法使いを全員見てきたが、実はジリオンランク魔法使いは一人もいないんだ、つまりリリアは合格すれば、レッドヴェイル家初のジリオンランク魔法使いとなるのさ」

「そうなんですか…」


雑談をしているだけで、お金がもらえるのか…

楽な仕事だな…だいたいこの試験は俺らが助けに行く必要があるほど、雑魚魔法使いじゃないし敵もそこまで強くない

いやぁ楽だねぇ…


「ってうわっ!なんですか今の光線は!」

「ははは、さすがだね派手にやるじゃないか、これは確かに合格濃厚だな」


今のは、ラピッド・レイ…古代魔法…あぁ、そういえばソルセリオンもいるんだったな…

なら絶対に合格できるじゃないか…これで合格できなかったのなら、本当にリラと契約しようとした倍だな…

彼女は、この試験区域の最深部にいるし、とても強力な精霊なので、契約できるかの可能性は極めて低い

現に今だに契約できたものはいない、そもそも契約しようと思った人がいないのだろう


「まぁ、この調子なら本当に契約してて来るだろうね」




「さて、ソルセリオン今日は見つけられなかったよ…まぁ今でも方向指示魔法と、目印魔法を常時発動しているから、迷ってはいないから、とりあえず、最深部ということで中央の建物が怪しいと思うんだよね」

『そんな建物があるのか。行ってみる価値はあるな…』

「そういうわけで、テレポートとか使えないし歩きで行くには少し遠いなぁと」

『あぁ、わかっているさ、もちろん龍にも変化はできるさ』

「頼もしいねぇ…ありがと」


さてと、あとはおそらくこの建物は迷宮だ、じゃないと行くだけだったら、簡単すぎる…

もしくは、結界が張られている可能性もあるか…


「どう思う?結界か迷宮か」

『どっちかじゃなくて、どっちもだと思うぞ…だって最強の精霊様だぞそんな簡単に、入れえるわけがないだろ…』


確かに…その可能性もあるか…まぁ、迷宮だったとしても私とソルセリオンがいれば、問題はないけどさ…


『そろそろ、つくぞおそらく範囲結界だ、入った瞬間に発動するからきおつけろよ』

「了解!」


さてと、予想通り範囲結界だ、入っても何の問題もないが…


『こいつは光属性か無属性しか入れない、結界だ…まぁ俺らは大丈夫というわけさ』

「なるほどね…特定魔法使い防御型か…なかなかマイナーな結界だね…興味深いけど、今は契約が優先だ」

『おぉ!リリア!やっと来てくれたんだね!私は地下で待ってるからね!』


リラか…おそらく、迷宮型になっているだろうが、どういう迷宮なのだろうか

とてもワクワクしてきた…


『この形状は、おそらく分岐型迷宮だ、正しい道を選ばないとたどり着けないぞ』

「それなら、心配ない空間形状把握魔法を使ってるから、ルートはわかるしかしこの空間把握に怪しい影がちらほら…まぁ戦闘は避けられないだろうね…」


次に魔力探知をやりたいんだけど…この空間では無理かな…

この空間自体に闇の魔力が充満している…

まぁ手あたり次第殺していくしかないね


「さてさて、迷宮にいるくらいだからさぞかし強い魔族なんでしょうね、あなたは…」

「なっ…ばれただと…仕方ない…私の名は」

「遅いよ」


こんなもんか…おそらくビリオンランクくらいだろうね…弱すぎる


「この迷宮ごとぶっ飛ばしちゃおうかな…いちいち戦闘するの面倒だし」

『ははは、それができたら苦労はないさ、迷宮の壁は魔法で壊れないようになってるのさ』


なるほどね…それは厄介だね…


「まぁなら、一体一体殺していくしかないね」


といっても、この迷宮にいる魔族は基本的に弱そうだ


「まっていたぞ!魔法使いがこの場に来ることを…」

『ははは、容赦ねぇなまだしゃべってる途中だったぞ』

「時間がもったいないからね」


いままで、ざっと5体ほど、それぞれビリオンランク程度の強さしかない

案外楽勝なのか?


「あれ?もう着いちゃった…本当に楽勝じゃない?なんか裏がありそうだな…」

『まぁ、たぶん最短のルートできたんじゃないか?そんで弱い奴しかいないところを通ってきたと』

「そうだと、いいね…さてとリラ、お迎えに来たよ!」

『やっと来てくれたんだね!うれしいよ!さぁ、私と契約してくれ!』


うむ…怪しい点は特にないな…


「ごめんね、私用心深いからさ契約内容を詳細に教えてくれない?」

『さすがだね、それでこそリリアだよ、契約内容は、まず私と契約したときそこに発生するのは主従関係ではなく、ただ平等な友情である。また契約完了と同時に私の魔力と契約者の魔力は共用として、使えるものとなる。契約完了と同時に私のことを自由に呼び出すことができる、私は自由精霊なので、基本的に普通の人と同じように生活する。また食料などは一応食べれるが基本は食べないものとする。そして契約完了と同時に私の神からの贈り物(ギフテッド)が発動し、魔族、魔獣が前よりも近づいてくる可能性が上昇するものとする』


なるほど、最後のは普通の魔法使いなら厄介だろうけど、私にとっては好都合だ

それに、魔力が共用ということは今よりも、魔力が増えるし光の魔法が使いやすくなる


「じゃあさ、条件一つ追加していい?」

『どんなものかによるけど、聞いてみよう』

「その魔力、共用というのを私とだけじゃなくて、ソルセリオンとも共用にはできないかな?そうすれば、遠くで分散して戦闘してても、魔力の血族で場所がわかるし、膨大な魔力量にすることができる、魔力が多いに越したことはないからね」


リラは少し驚いた表情を見せた


『いやぁ…多分現代で生きている魔法使いの中で魔力の血族を知っているのは君と、イアペトゥスだけだろうね…すごいねぇ…わかった、受け入れよう』

「それじゃあ契約成立だね、これからよろしくリラ!」

『それでは、精霊契約の紋章を体に刻もう、どこか好きな部位を言って』


紋章は入れ墨みたいなものでしょ…あんまり見られて良くないのかな…いや、この紋章を見せるだけでなんか敵が逃げてく的ななにかがあるのだろうか…

いやそれはないか、契約したら余計に近寄ってくるらしいし、まぁ聞くのが一番早いわ


「紋章って見えやすい場所のほうがいい?」

『そうだね、まえ胸に入れてる魔法使いがいたけど、見せるたびに上を脱がないといけないから、恥ずかしいって言ってたよ』

「なるほど、じゃあ手の甲にお願い」

『わかった、ここに私と魔法使いリリア・レッドヴェイルの精霊契約を完了する』


その瞬間、強い光が見えないはずの空から差し

目には見えない、リラを繋いでいた大きな鎖が切れた

そして、私の手には紋章が刻まれ、リラとソルセリオンとの繋がりが見える

遠くにいても、そのつながりは消えない


『おめでとう、リリア!これで晴れてジリオンランク魔法使いだね!』

「うん、もちろんそれも嬉しいけど、私はリラをこの場所から連れ出せることのほうが嬉しいかな、魔法使いの世界は大きく変わったよ、その世界を見せてあげるね!」


そして、この迷宮は閉じていき、私はリラの転送魔法で表まで出ていく

リラの魔法は暖かく、春に吹く心まで温まる、ような風が優しく吹いている

その温もりは、私とつなぐ手のひらから一心につながっているのだ

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