第十五章 ジリオンランク魔法使い試験
朝、太陽の光がまぶしくて目が覚めた
ファストレターに二件の通知が入っている
「アリサと…魔法使い協会から…」
来た順番で見ていく
『リリアちゃん、明日お出かけしない?行く場所とかは何も決めてないけど』
相変わらずの適当さ、でもそんなところがかわいい…
それで…魔法使い協会なんとなく内容は察しが付くわ
『リリア・レッドヴェイル様、貴殿はこの度ジリオンランク魔法使い試験への参加が許可されました、つきまして明日から3日後まで試験を行いたく思います、急な連絡失礼いたします。魔法使い協会』
はいはい、んで明日からって…いくら何でも急すぎないか⁉今日中にいろいろなことしないといけないじゃん!
まず、杖の調整魔法役の調達とかいろいろとあるのに…
『アリサ、ごめん明日から3日間ジリオンランク魔法使いの試験に行かないといけないから、また今度行こうね頑張ってくるよ!』
よし!って既読早っ!
『そうなんだ!頑張ってね!応援してるよ!試験終わったらお買い物とか行こうね!』
『もちろん』
っと、アリサとの連絡もひと段落ついたところで、まずは杖の調整をしないといけない
「ファストトラベル」
行くまではいいんだけど調整に時間かかるだろうなぁ…
「こんにちわ、リリアです、杖の調整をしてもらいに来ました…」
誰もいないのかな?反応がない…困ったなぁ急いでるのに…
「あのーエルダンさん!いらっしゃいませんか?」
「おぉ…どうした?悪いな作業してて集中してたわ」
作業?何か作ってるのかな…
「気になるか?これ、アリサに頼まれてな、私の杖も作ってとな…断ろうと思っていたのだが、相手がブルーリング家だからな…断れずっつうわけだ」
さすがだな…アリサ…
「それで、今日お尋ねしたのは杖の調整をしてほしくて…明日ジリオンランク魔法使いの試験なんです」
「えっ⁉本当かよ!そりゃ早急に調整しないとな、どこを調整したいんだ?」
「そうですね、まず発射補正ですが、すべて切っていただけるとありがたいです、とても便利なのですが、私にとってはすこし、発射にラグがあるのが嫌で…それとグリップをあと2.5㎜ほど太くしてほしいです」
「了解、本当にいいんだな外して」
「どのくらいかかりそうですか?」
「そうだなぁ…遅く見積もって2時間といったところだろう」
2時間か…それならその間に買い出しに行けるな…
「すみません!連絡が急だったのでまだ何も準備ができておらず…魔法薬などの買い出しに行ってきます!その間杖をお願いいたします」
一応予備の杖はあるから、大丈夫
さてと、まず最優先で買わないといけないのは、魔力回復薬と、栄養魔薬だね
それぞれ、城下町のルナレメディースに行けば買える行って戻ってきて大体20分すぐに行けるね
「それじゃぁ!行ってきます!」
「おっおう…ジリオンランク魔法使いになるのは大変だな」
ファストトラベルを使って、城下町にそしてお店まではダッシュ!
「はぁはぁ…まだ全然走ってないのに…めっちゃ疲れてる…日ごろから運動してないから…」
ルナレメディースは町の結構奥のほうだから、長距離走だよこれ…
「光魔法で治癒しながら、行けば疲労を感じないで走れるのでは?」
力技だけど、やってみよう!
「ルクス・メンディ」
おぉ!すごいすごい!全然疲れない!まるで魔薬じゃなういほうのまやくやってるみたい!
やったことはないけど…
まぁ…魔薬も麻薬みたいなもんか…
「ふう!やっと着いた…こんにちわ…魔力回復薬と、栄養魔薬をそれぞれ10個ください…」
「えぇ⁉10個も⁉何に使うんだい?それにかなり高くなるよ?」
「お金ならあります…ジリオンランク魔法使い試験に使います」
といっても、信じてくれないだろうなぁ…ジリオンランク魔法使い試験を受ける人なんてめったにいないし…
「ほほぉ、それはおめでたいな!しかしなぁお嬢ちゃん、魔法薬は一度に5個までしか買えないんだ、悪いね…」
「そこを何とか!あっ!そうだ…」
正直やりたくないけど、ここは私の家の名前を出してでも…
「私の名前はリリア・レッドヴェイルよ!それでも売れないっていうの!」
言ってること悪党だよ…
「えっ?えぇ!確かにその赤い髪に…この魔力…申し訳ございませんでした!ご無礼を働いてしまって…わかりました、それぞれ10個でしたね!すぐのご準備いたします」
はぁ、こんなやり方一番嫌いだわ…それでも、このくらいの魔法薬がないと、攻略できないよ…
「はい、それぞれ10個ずつです…お代は結構です…」
「いや、それはだめよしっかり払う、いくら言い値で買うよ」
「いやはや、なんと寛大なお方なのでしょう…それでは10000でいかがでしょう…」
確か、魔力回復薬が相場800、栄養魔薬が相場400相場よりだいぶ安いね…
「わかった、20000だすから、このことは黙っててもらってもいい?ごめんね、隠し事とかしたくないと思うけど」
「ありがとうございます!ほんとうにいいのですか?」
「いいよ、それじゃあ私急いでるからまたね」
さてと、あとは杖を取りに行くだけだね
30分経っちゃった…まぁ2時間かかるっていってたし大丈夫か…
「ファストトラベル」
「おぉ…びっくりした…できたぜほら、試し打ちしてみてくれ」
おぉ、この感触落ち着くなぁ…いつも使ってたのと同じだ…
発射補助もない
完璧だ
「ありがとうございます!完璧です!それではまた」
忙しいねぇこの後は魔法使い協会に行って、調印をしてどうたらこうたら…
とにかくやることが多いらしい
今日何回目かのファストトラベルを使って…
「こんにちは…はぁはぁジリオンランク魔法使い試験の調印に参りました」
「リリア・レッドヴェイル様ですね、ご案内いたします」
なんだかんだ、魔法使い協会初めて来たな…
でけぇ…三階まで吹き抜けじゃん…
「こちらの部屋でお待ちください」
すげぇ…ラウンジじゃねぇか…
まぁさすがに誰もいないか…ジリオンランク魔法使い試験なんて年に1回あるだけでも、滅多にないんだから、トリリオンランク魔法使いの試験の時はこんなラウンジなかったぞ…
「リリア様、そちらにございます、お菓子やお飲み物はご自由にお飲みになって構いません、お時間参りましたら、および致しますのでそれまで、少々お待ちください」
えっ?まじで!やったーシュルガルシアのお菓子と、こっちは…香夢茶館の高級紅茶…
最高かよ!もし合格したら、ここのラウンジ自由に使えるんでしょ?最高じゃん
「いただきます…はぁ…おいしい、これはますます合格しないとだねぇ…」
『なぁ、ここならでてもいいだろ?』
「あぁ、ごめんごめん、すっかり忘れてたよ…いっしょに食べよ」
『ひどいな…この俺を忘れるなんて、普通の魔法使いならな、圧倒的な魔力で瞬時に気が付けるんだぞ、お前の魔力量がおかしいんだ…』
ははは…
「あっ!それ!シュルガルシアのサブレ!私が食べようと思ってたのに!返して!」
『いやいや、返してって言われてもな…もうくっちまったから…』
「もう…ソルセリオンはこれでも食べてなさい!」
『ちょっ、これは…紅茶味のクッキーか?うまいな…』
はぁ…私のサブレが…これじゃぁ合格できないかもしれない…
「リリア・レッドヴェイル様お待たせいたしました、会場の準備ができましたので、こちらまでお越しください」
いやぁ…中庭まであるじゃん…すげぇ…
「こちらから、会場まで飛んでいただきます、危険な場所なのでファストトラベルは禁止されておりますので、ゲートからの出入りとなっております、それではご健闘をお祈り申し上げます」
「ありがとうございます、いってきます!」
ゲート…初めてくぐるなぁ…ファストトラベルができる前まではゲートを使って行き来してたらしいけど、ファストトラベルよりも速度が遅く、今ではとってかわられたけど、こっちのほうがセキュリティ的には安全なんだよね
ファストトラベルは空間座標に、肉体をまるまる、転送するものだけど
こっちは、空間と空間をつないでいるから、検閲ができて魔物とか魔族を通さないんだよね
「うっ…まぶしっ…ついたかな?」
「おっ!来た来た!待ってたぜ、リリア・レッドヴェイル」
まじか…今回の安全保障係、鏡さんとイアペトゥス様なのか…
「お久しぶりです鏡さん、イアペトゥス様本日は、私の安全保障係のお勤めよろしくお願いします」
「おうよ!任せておけ!」
「私が来たからには、問題ない正直、私だけで事足りると思うのだが…まぁ鏡も保険だ」
イアペトゥス様直々に、来ていただくのはとてもうれしいのだけど…
緊張するなぁ…
『イアペトゥス、久しいな覚えているかね』
「もちろんだとも、ソルセリオンまさか、あの君がリリアと契約するとはな…私とはしてくれなかったのに…」
『ははは、嫉妬しているのかね?君も十分面白そうではあったのだがな、リリアは光魔法精霊リラ様と契約すると、言ったからな面白いではないか』
「ほう、私ができなかったことだぞ、リリアまぁ、せいぜい頑張りたまえ」




